米プラントロニクス本社 C 訪問記

← ウォルター・シラー(1923年〜2007年)
アメリカ海軍兵学校(科学部学士)卒、アメリカ海軍テストパイロット校卒。 一見真面目そうですが、ジェミニ飛行中ハーモニカで「ジングルベル」演奏したり、盛り上げ役だったそうです。
← アポロ11号に搭乗したバズ・オルドリン(Buzz Aldrin)がプラントロニクス社に送った感謝のメッセージカード 「TO STEVE SPRAGENS WITH THANKS FOR YOUR HELP AND BEST WISHES」
と記されています。 
                                
バズ・オルドリン氏は現在もお元気で2008年10月には日本に来日されました。
日本では、2009年1月公開予定の「ザ・ムーン」のプロモーションを行いました。
映画「ザ・ムーン」の中にもMS50ヘッドセットは登場します。
1963年にユナイテッド航空にパイロット用のMS50が採用され、軽量で斬新なデザイン、機能性が評判になるにつれ、他の業界もプラントロニクスに注目するようになりました。宇宙飛行にも使用されたヘッドセットというキャッチフレーズは大きな宣伝効果があったに違いありません。米連邦航空局(FAA)は、航空管制塔で使用する高音質の軽量ヘッドセットを設計するよう各社に要請します。1964年、この競争に勝ったプラントロニクスは、航空管制塔用ヘッドセットを提供する唯一の業者となり、その特権を今日に至るまで維持しています。
 
↓1964年より、Pacific BellやWestern Electricをはじめとする全米の電話会社よりプラントロニクスに、電話交換手が使用する新しい軽量ヘッドセットの受注がありました。それまでの電話交換手用のヘッドセットは大型で重く特に女性からは不評でした。
航空用のMS50がモディファイされたMS50/T55の販売が開始されました。写真の女性が手にしているのは、いわゆる双頭プラグという、現在のコールセンターでも使用されているヘッドセットのプラグ形式です。
← 1970年から、斬新なスターセットが開発され、これも大ヒットをしました。
写真は、1970年代のアメリカの電話交換手のスターセット。
今見ても超カッコいいですね・・・!
↑ 電話交換手用 MS50/T55
宇宙服内 ボイスチューブ
バズ・オルドリン
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MS50/T55
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↑電話交換手用の旧型のヘッドセット
大型で重く肩が凝りそうですね!
アメリカのマーキュリー計画(1958年設立、1961年打ち上げ開始)で、1961年7月21日マーキュリー4号にて宇宙飛行士のガス・グリソムがアメリカで2番目の有人飛行に成功しました。しかしこの飛行の際ハッチの誤動作事故があり、NASAは宇宙飛行士が装着できる軽量な緊急通信システムが必要と考え、ITT研究所にその対策を求めました。
新システムに採用されたプラントロニクスのMS50ヘッドセットが、次のマーキュリー計画の宇宙飛行士ウォルター・シラーの目に留まります。シラーは、当初補助的な目的で使用するはずだったMS50ヘッドセットを、ヘルメット内に収まるデザインに再設計するようプラントロニクスに要請します。これが、初の宇宙飛行士用ヘッドセットの誕生です。 
1962年10月3日、プラントロニクスの最初のヘッドセットをシラーが装着し、マーキュリー8号にて衛星軌道に乗って地球を6周飛行しました。それと同時にプラントロニクスは宇宙飛行計画向けのヘッドセットを製造する新部門、
SPENCOM(SPace ENvironmental COMmunications)を設立しました。  
 
ウォルター・シラーは、マーキュリー計画(1958年〜)、ジェミニ計画(1965年〜)、アポロ計画(1967年〜)の3つの宇宙計画 のすべてで宇宙飛行を経験した唯一の宇宙飛行士です。 
1967年1月27日、アポロ1号/発射台のアポロ宇宙船に火災が起こり、3人の宇宙飛行士(バージル・グリソム、エドワード・ホワイト、ロジャー・チャフィー)が死亡するという痛ましい事故が起きました。
しかしその事故の悲しみをを乗り越え、早くも翌年1968年10月11日、アポロ7号(アポロ計画初の有人宇宙飛行)が行われ、船長ウォルター・シラー、ドン・エイゼル、ウォルター・カニンガムが、地球を回る軌道でアポロ宇宙船のテストを行いました。
 
ウォルター・シラーには以下の様な逸話があります。
「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」
ジェームズ・R・チャイルズ著  高橋健次(訳) 草思社 より
シラーは、自分が搭乗することになっているアポロ7号の司令船の作業の様子が知りたくて、作業現場を訪れた。司令船の内部の計器、コードなど触れない様に細心の注意をしたのにもかかわらず、彼はワイヤーの束を膝で押してしまった。それを見た作業中の女性が激しく彼を叱責した。「ワイヤーに触らないで! 3人死んだことを知らないのですか」 その後、その女性は、自分が怒鳴りつけた相手が宇宙飛行士だと知って、まことに申し訳ないと詫びた。しかし、シラーはこう返事をした。「そんなに恐縮しないでほしい。あなたのような人がこの宇宙船内で作業してくれることが私の本望だ」
 
やはり宇宙飛行士になるような人には冷静沈着さや、このような心の広さがないとなのでしょうね・・・。プラントロニクスのヘッドセットは、きっと宇宙でのシラーの大きな信頼性を寄せられるベストパートナーだったと思います。  
 
 
1969年7月16日アポロ11号が船長ニール・アームストロング、マイケル・コリンズ、バズ・オルドリンのメンバーで打ち上げられました。
7月20日、 誰もがテレビの前に釘付けになったこの日ニール・アームストロングは月着陸船イーグル1号から月面「静かの海」に降り立つと、プラントロニクスのヘッドセットを通して「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という名言を発します。
 
 コックピット用
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 プラントロニクス
 
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 プラントロニクス
 
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