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5.21皆既日食 |
雲のおかげで肉眼で見えた(2012年5月21日)。

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Posted by hajimet at 23:55
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おもしろ日本語 |
新大久保で見つけたもの。2011年8月。

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Posted by hajimet at 23:53
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おっと危ないハングル |
갸 に見えました。2011年7月、池上線で。

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Posted by hajimet at 23:48
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おっと危ないハングル |
ITにあった写真ですが、どう見てもハングルです。

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Posted by hajimet at 23:30
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交流よりも、人とつきあうことを(竹島、尖閣問題を前にして) |
…2012年、竹島、尖閣問題が起きたときに書いたものです。 ここのところの日韓、日中の軋轢。色々考えることがあるが、 決定的に大きな違いがあることにも気づいた。
韓流ブームの存在である。韓流ブームの結果、韓国に関心を持ったり、 韓国語を勉強する人が急速に増えた。そして、そこで「交流」レベルでなく、 実際に行き来したりつきあう韓国の人が増えた(これは事実)。 そうなると、日韓の政府レベルで何か問題がおきても、 庶民のレベルでは「韓国にいる『あの人』」を連想することになる。
韓流ブームが始まる前は、韓国に行った人は多くても、 多くの人は旅行での接点でしかなかった。人の接触ではなかったのだ。 それが、「韓国語教室の○○さん」、「食の講座の○○先生」と イメージが変わったのは大きいのだろう。仕事の関係でなく、個人的な関係としてである。 つまり、パイプが多くて、決定的なところまではいけないと言うことになる。
これに対して、中国の場合。 まだ、そこまでの関係を持っている人は多くはないのではないか。 仕事や留学以外の多くの人にとって、抽象的な中国でしかない。 先方から見ても抽象的な日本でしかない。 この違いが、今回の「対立」に対する人々の反応の違いに結びついているように思う。 先方の政府の「指導」が大きいこともあるが、 それだけで、あの暴動までは説明がつかないように思うからである。
そういえば、韓国でも反日運動はあっても、暴動に繋がったことは記憶にない (アメリカに対してはあったが)。 やはりある程度日本に知っている人がいて、 その人の存在がブレーキになったのかも知れない。 在日の存在が大きかったのかも知れない。 親戚が日本にいるわけだから…。(2012年9月28日、FB投稿記事)
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Posted by hajimet at 23:33
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ものを習うこと(話してみよう韓国語を中心に) |
NHK総合のファミリーヒストリーで「小さん」師匠を扱っていた。 最後に花緑に語っている言葉で、 剣道に「守、破、離」という言葉があると言うことを語っていた。 最初は師匠に忠実に従う「守」。次の段階で師匠を乗り越えようとする、 そのための他の人にも見てもらう「破」。 そして自分だけの世界を作る「離」と言うことが必要だと語っていた。 どの分野でもそうなのだろう。
2013年1月27日。「話してみよう韓国語 中高生大会」の大会を見た。 面白いことに、指導者のカラーが良く出ている。 コンクールだから指導のポイントが同じになるはずなのに、癖がでてくるのだ。 同じところを目指しているのに、面白いものだと思う。
高校生の場合、教員との距離が大学生や社会人より密接になるので、 教授者側からの影響は大きい。 習い事として、まずは、その先生の方法で韓国語を学習してほしい(守る)。 そして卒業後も続けるなら、新しい先生の元でさらに上の世界を目指してほしい。
学習を進めるうちに、高校の時はよく分からなかったけど、 この先生の説明でよく分かったとか、あのとき、よく分からなかった発音の仕方が、 この先生に聞いたらよく分かったとなればそれで良いわけだ(破)。 しばらく勉強を続けて、あのとき、あの先生が言っていたのは、 「こういうことを、こう言う目的で言っていたんだ」、というところまで理解してもらえれば、 教えた方としては本望。すでに、自分の世界を築いていることになる(離)。
ものを習うと言うことは、どれでも同じだろう。高みに登るための訓練者というか。 同じ山を登っても、麓の階段を上った先の神社から眺める景色と、頂上からの景色は違う。 上からの景色が良いことの方が多い。
しかし、闇雲に上れば良いわけではない。高い山になればなるほど遭難の確率も高くなる。 だから、ガイドが必要なのだ。ガイドごとに注意するところ、ルートの選び方、 天候などを判断するタイミングは異なる。 しかし、そのガイドについて登り、その醍醐味を知れば何回でも登りたくなるだろうと思う。 その後、最初はガイドに教わったとおりに上ろうとするだろう(守)。 だが、そのうち他のガイドや色々な人との出会いによって、 習ったことをベースにしながらも、それを克服しようと考えつだろう(破)。 そのうちに、自分なりの登山法を確立することになる(離)。 そして自分なりの眺望を楽しむことになる。 もちろん、一休みするとか、雨の時には雨宿りすると言うことも必要。 でないと、怪我したり、息切れして倒れることになるから。
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Posted by hajimet at 23:03
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ルネサンス |
ルネサンス 1.背景 十字軍 教皇権の失墜 国王、商人の伸張 都市の伸張。これまでの都市と異なる「自治都市」の出現 →都市は自由にする。 現実を肯定し、現実の生活が楽しいという商人層の出現する ◎神中心の中世の思考と合わない。 ⇒ルネサンス(文芸復興、ギリシア、ローマにヒントを求める)の背景 2.ルネサンスと人間中心主義 人文主義者(詩、歴史、言語に関心、↔神文主義:教会、教皇、聖書) ラテン語文献の研究を通じたキケロのインパクト 人間はロゴスで意思を交わすのだから、学問によって教養(humanitasu)を 身につけることが必要。 ペトラルカ:ラテン語文献を研究、近代登山の父(純粋に山が美しいから)。 エラスムス:教会を批判した『愚神礼讃』→「宗教改革」へ 互いに「市民」であるとことの自覚=「平等」の観念の発生。 「自分がそう感じるなら、あなたもそう感じる」。 →神の下での平等とは違う観念。
「人間中心主義」の発生 万能人 絵画で遠近法の登場 自分がそう見えるように貴方にも見えるはず。 ダビンチ、「最後の晩餐」の遠近法: その焦点はイエスに向かっているように見えながら、微妙にそれている。 イエスの背後に向かう(さりげなく焦点をずらす) →神中心の世界から離れきれない、中世から近世へパラダイムが 変わるときで、あからさまに人間中心を表現できないから。 3.まとめ:近代思想の特徴 ルネサンスや宗教改革を経た結果成立
(1)人間中心:ボッティチェリ「春」は絵の中に「肺」の象徴を描き、人間中心をさりげなく表す。 (2)個人の自由 (3)合理的精神:経験と感覚を重視。実験と数学的思考。 ダビンチ: 書物で自然を学ぶことは愚かだと言う。 人間の肉体の解剖図を自分で作り、それに基づいて、 人間を飛翔させようとしていた。 (4)進歩史観:自然の征服と社会発展により人類は発展する。 この考えがあるから(是非は別として)原発は開発できた。 このあと、ベーコン、デカルトへ。
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Posted by hajimet at 12:02
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イスラム教とその影響 |
イスラム教とその影響 単元:イスラム教 イスラム教 1時間 その影響 0.5時間 導入: 日本では馴染みが少ない アメリカの事件 欧米の視点を経てイスラムのことが日本に流入するので、イメージが偏る。 実際、分布範囲が広い。 現在でも南アフリカに勢力拡張中(拡張中の宗教はあまりない)。 中世はイベリア半島まで勢力圏んであった。 →それだけ信仰しやすい宗教であると言うこと。 展開(1)イスラム教成立の背景とイスラム教 発祥地、アラビア半島:遊牧生活地域。部族ごとに多神教を信仰。 部族同士の争いも多く、その解消が課題になっていた…@。 メッカ:(ハンマドの生地)東西交易の要衝。神殿があり、ムハンマド一族が支配。 活発化した商業による金権支配の打破が課題…A。 @、A…庶民が平穏に暮らせる新思想が求められる(ムハンマドの時代)。 ムハンマド:40歳のころ、憑霊現象によって神の言葉を聞いたとされる。 妻より預言者を自覚させられる。 622年、一神教のユダヤ教の強いメディナに聖遷。その後630年にメッカに戻る。 イスラム教の特徴 @絶対帰依(そもそもイスラムは「絶対神への帰依を」を意味する)。 神(AL Lah=The God)は超越的な全知全能の唯一の神で、見ることが出来ない。 →像崇拝は禁止 (漫画…×、日本人形…×、場合によっては写真も。一方で、アラビア書道は発展)
A万人平等 アラーの前ではすべての人が平等。 B信徒の実践義務=六信五行 六信 唯一神(アラー) 天使 ガブリエル(ジブリール) 経典(啓典) モーセの五書 ダビデの詩篇 イエスの福音書 クルアーン(完璧なもの、アラビア語のみ) →アラビア語だけだから、コーランを唱える地域はアラビア語が共通語になる。 「啓典の民」:同じアラーの言葉を伝えられたユダヤ教、キリスト教。特別扱い。
特に五行の中で、礼拝、断食を中心に話す。 メッカの方向の分かる方位磁針、 今回のオリンピックが断食の時期に当たり、長老会議で許可が出た。 礼拝:「アザーン」を聞かせる。 展開(2):イスラム文化とヨーロッパ イスラム文化:様々な文化を取り入れたり、影響を与えることが出来る文化 万物平等の思想から、イスラム圏を超えたところとの交易も可能になるから。 中国から「アラジンと魔法のランプ」などが入っていった。 日本にはイチジク、ザクロ、獅子、琵琶などが入った ヨーロッパとの接触 ウマイヤ朝 十字軍(12世紀ルネサンス)、レコンキスタ ウィーン包囲によるトルコブームなど ・イスラム経由で様々な文化がヨーロッパに入る。 ギリシア哲学、 製紙(それまではパピルス、羊皮紙)、火薬、羅針盤、「ゼロ」など →印刷術、宗教改革、植民地化、大航海時代、代数学の発達 イスラム圏で発達した錬金術=科学の発達。 ・コーランでは音楽は禁止。 しかし、アザーンの旋律性がヨーロッパ音楽の旋律に影響を与える。 →これがなければ、ポップスは存在し得ない。 トルコブーム:トルコの打楽器が入り込む。 →これがなければ、現代のバンドは成立し得ない。 ・ヨーロッパにない概念がヨーロッパに流入。 アルカリ、アルコールのような単語がヨーロッパ言語に組み込まれていった。 →これらがルネサンスにつながった。 次回は、そのようなルネサンスの思想背景。
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Posted by hajimet at 11:41
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日本仏教(鎌倉時代まで) |
日本仏教 単元:仏教 本時:前回般若心経を通じて、仏教思想も日本化されていることを見た。そこで、本時では日本でどのように仏教思想が受け入れられていたか、本格的に日本仏教が展開する鎌倉仏教の入口までを見ることにする。 1. 6世紀に受容 当初は藩神として受容される(蘇我氏と物部氏)=文化を豊にすることに繋がる …和辻哲郎:そのような日本の文化状況を「文化の重層性」という言葉で示した。 2. 聖徳太子 十七条の憲法(凡夫) 三教義疏(教義をまとめたとされる) 「世間これ虚仮…」 cf. 中宮寺 3. 奈良時代:鎮護(護国)仏教。 この国は仏国土。王は仏陀(弥勒)の化身。律令制度とペアの考え 聖武天皇(国分寺、大仏など)、鑑真(受戒制度)、南都六宗(仏教)。 (この辺は新羅仏教と関連づけて話しても面白い… 奈良の大仏が毘盧遮那ということは、韓国で主流の華厳経の影響)。 4. 平安時代:現世利益を求める仏教 律令制の緩み→護国より現世利益を求める。対象も貴族から庶民へ。 最澄:延暦寺を開き、独自の受戒制度(死後6日後に許可)、 法華経を中心に「一切衆生悉有仏性」をとく なぜ法華経か→教相判釈〔の言葉は使わずに〕について解説)。 空海:真言密教に基づき金剛峯寺を起こす。 宇宙の原理を支配する大日如来信仰を行う(大日が出てきたら密教系)。 「自然」と「宇宙」の融合を目指す感覚が日本にあった(教科書より) 5.仏教の土着化: (1) 神仏習合:神宮寺、修験道など 本地垂迹説:仏陀が孔子、神として姿を変えて現れる=権現 (余裕のあるクラスは「今昔物語」の編成)。 (2)末法思想:社会不安→鎌倉仏教へ 日本では1052年から末法とされ、藤原頼通はこれによって平等院鳳凰堂を建てる。 鳳凰堂を池の中の島に建て、中には阿弥陀如来がいる。浄土信仰のあらわれ。 不安の世に現世でなく、浄土にすがろうとしたが 人が死ぬときは、大騒ぎして阿弥陀をお迎えしたと伝えられる。 空也(阿弥陀聖)や源信(厭離穢土、欣求浄土):阿弥陀への帰依をとく、 法然:「南無阿弥陀仏」のみ唱えれば良いという浄土宗を起こす。 親鸞:した法然、浄土真宗を起こす。 日蓮:日蓮宗 末法の世、法華経に帰依し、「南無妙法蓮華経」を唱えれば良い 浄土信仰:このころの東アジアに共通の信仰(唐、新羅の末期)。 日蓮の思想:日本独自。 ◎何れも大陸の複雑な教義を単純化したところに特徴がある。 題目などを唱えれば「おのずから」救われるという日本の思想の特徴から来る (教科書より)。
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Posted by hajimet at 11:15
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般若心経(大乗思想と日韓での変遷) |
般若心経 単元 仏教 インド思想 カースト制とバラモン教 仏陀の生涯 仏陀の悟りと原始仏教 部派仏教よ上座部仏教 大乗仏教(2時間) 般若心経(大乗思想と日韓での変遷)…本時 日本仏教(鎌倉以前) 目標。般若心経を読み下すことで、大乗思想(既習)がどう語られているかを確認すると共に、 般若心経が日中韓各国でどう捉えられているか、 特に日本でどう変容していったのかについて学習する。 1.導入 「般若心経」の書いてあるプリントを配り、音を聞かせる。 2.展開(1) 摩訶般若波羅蜜多心経の解説:大乗思想がどう読み込まれているか。 4世紀頃成立。 観自在菩薩=観音がシャーリプトラに語る形式 すべてが空であることを観音は悟ったが、それは色即是空ということである。 六根も六境も六識も「無」であり、四諦も無云々を「漢文風に読みながら説明」 菩提菩陀:般若波羅蜜によるため アノクタラサンミャクサンボダイ(この上ない悟り)を得る。 三菩提:完全な悟り(三=完全〔英語のSum、菩提=悟り〕。 この道は偉大なマントラ=真言であって、ギャテーを唱える。 まとめ ・そのための導入…プリント配布 「般若心経」の構成をまとめたものと、「如是我聞」で始まる般若心経、絵文字の般若心経。 サンスクリット版を一部聞かせ、 本当にアノクタラサンミャクサンボダイとか、マントラとか、ガーテーと言っていることを確認。 日本の般若心経、韓国の般若心経を聞かせる(2クラスは盛りあがる)。 ・日中韓で般若心経のとらえ方が異なる(仏教自体も違う宗教と考えた方がよい)。 ・中国:禅として。 ・韓国:仏教の真理を強調する経典として →禅の思想よりも、最高の知恵を生み出す功徳の経典と捉えられている。 ・日本:(1)禅のため、(2)神道との融合、(3)マントラを強調した呪術として。 日本の場合、 (1) 経典を音読みで読む。 中国ではある程度聞いていて意味が分かるが、日本ではわけの分からないもの。 わけが分からない物を不思議なもの=「有り、難い」ものと捕らえ、 ここに霊力があると考える(神道との融合)。 (2) 写経(日本独自のもの)、 仏説=真理の書いてある般若心経自身が霊的な「パワー」を持つものと考える。 書かれている般若心経自体が「パワースポット」なのである。 だから、写経をしてパワーを受けることになる。 (3) マントラの呪術: 夏のテレビで放映される除霊シーンで唱えられる経典=「般若心経」。 これを唱えて霊を追い出す。 →「般若波羅蜜多」の力に注目したもの(密教系の流れになる。) 次回:般若心経が日本では独自のものになったように、日本仏教の特徴は何か。
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Posted by hajimet at 10:48
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対抗宗教改革と隠れキリシタン(2012年度 倫理授業より) |
「対抗宗教改革と隠れキリシタン」
科目:倫理(都立駒場高等学校2年3クラス) 1時間 単元:キリスト教 ユダヤ教、 イエス、 イエスの死と原始キリスト教 アウグスティヌス スコラ哲学 本時(特別編、まとめ) 目標 キリスト教が日本にもたらされた。これは対抗宗教改革(反宗教改革)の結果である。ザビエルらイエズス会によってもたらされるが、このことが日本にとって有利に働いた。一方で、キリシタン禁止令以降、信仰を保った人びともいたが、彼らの宗教は次第に「土着化」して変容していった。変容しつつ、原型を残すことなど、異文化の受容のあり方を、ザビエル、隠れきしりタンを通じて考えることにしたい。 1.導入 中世のカトリックの腐敗(すべての権威が教会に、cf.トマス・アクィナス) →ルターの宗教改革(1517)。 カルバンの予定説:商業、金融業をキリスト教の側から支える理論である。
2.対抗宗教改革(反宗教改革)。 カトリックの側の改革(1545 トリエント公会議) ルターの僅か二十数年後(1534)にイエズス会が設立。 ザビエル(1506-1552):発起人7人のうちの一人。 イエズス会:海外への宣教を考える。 →南米、アジアへ進出(両者で異なる状況)。 南米 :金が出る、インフルエンザで住民が死ぬ、強固な国がない→植民地 アジア:強固な国(中国、朝鮮、日本)→「植民市」しか作れない(ゴアなど)
ザビエル=自己犠牲の精神(トリエント公会議、自己救済参照)でゴアに行く。 ゴアでヤジロウに会い鹿児島に上陸(ルターから40年たっていない)。 平戸経由で京都まで行く(応仁の乱の混乱で天皇には会えない)。
ザビエルは日本人を高く評価していた=植民地化への道を歩まなかった。 他の異教徒と異なり偶像崇拝をしない ・神社:磐座などに神を下ろして(依り代)、供物を与えるなどして帰ってもらう =祟らずに守って貰う ・大日を信仰していた(最初、神を「大日」と訳した。のちに「デウス」に変更)。 →ザビエルの誤解 (くわえて)イエズス会は現地の習慣を重視しながら布教することが会の方針
3.日本におけるキリスト教の拡大 西日本を中心にキリスト教は広まり、コレギオ、セミナリオ、南蛮寺が作られる。 セミナリオではラテン語、音楽教育などが行われ、かなり成果があった。 オルガンを含め西洋楽器はこの時期かなり日本に入ってきている。 →天正遣欧使節使ではローマ教皇の前で聖歌を完璧に歌っている(その歌を聞かせる)。 …日本人にとって苦手とされる「ファ、シ」の音が正確に出せていると言うことにもなる。 (雑談)明治のお雇い外国人メーソンは日本人にこの2音を出させることは 絶望的だと悩んだが、そうではなかった。(今でも不安定な音)。 小さいときから教えた結果だろう。 4.禁教 禁教後の方向は3つある。(プリントを使いながら) (1)改宗 (2)信仰維持(隠れて)。 隠れた集団同士の接触はないし、新しいものは入ってこない。 →自然に変質し土着化。 (例)葬式:お経を上げている脇で、お経の効果を消す「おらしょ」をあげ、 十字架の様な形をした紙を持たせる。 →それがどういう意味かは次第に分からなくなる。 「おらしょ」のなかにはデウス、アベマリア、キリヤ、ケレドなどの言葉も残っている。 →その意味は分からない(元の聖歌はかなり分かっている)。 →これを唱えられないとおじいさんを祀ることも出来ないからと覚えるだけ。 (「おらしょ」の一部を聴かせる)
(3)イメージを残す。 禁教になり聖歌を歌うことは出来なくなる。 西洋楽器もキリシタンとの関係で完全に毀される。 →琴など他の楽器で伴奏部分だけを演奏して、本来の曲をイメージする。 (コード進行だけで本来の曲を連想するようなも>の) →そのうちに、聖歌というイメージは消え、伴奏だけが残る。 ◎それを整理した曲が箏曲「六段」。 (元の曲と、琴と重ねた演奏、六段を少しずつ聴かせる)。
5.まとめ 結局、異文化と接触するときは変容して受け入れられる。 (同じジーンズでも日本、韓国、中国では履きこなし方が違う)、 キリスト教の場合、断絶を経ているから、大幅に変容し土着化する。 その場合でも、「遺伝子」はどこかに残る。 最後に:ザビエルの夢、日本に法学、神学、医学部を供えた大学を作ること。 →1928年に実現:上智大学
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Posted by hajimet at 09:50
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2012年度韓国語授業(ハングルを読もう) |
ハングルを読もう。 対象:ハングルを学び始めたばかりの生徒(2時間) 아야어여が終わり、有声音化、パッチムとリエゾンを覚えたところ。大体6月中旬。 (激音化、濃音化には触れていない) 目的:自力で読むこと。 意味は分からなくとも、読むことは出来ることを実感させる。 →ハングルの定着の第一歩。 教材:日比谷、新宿、桜修館 I LOVE YOU 杉並総合、葛飾総合 ちびまる子ちゃんのテーマ(リエゾンがほとんどない)、 アンパンマンのテーマ(こちらの方が簡単) 授業:歌詞を書いたプリントを配布 動機付けをしたのち、班に分け、一行ずつカナダラ表を使って読ませる。 読み取ったものを一行ずつ(あるいは意味の纏まりごとに)黒板に書かせる →ここではカタカナを使う(本当に読めているか確認するため)。 一行ずつ、CD(DVD)を聞かせ、合っているかどうか確認させる。 (合っている、違っている、よく分からない〔聞き取り能力も違うので〕) 違う場合、何が違うのか説明する。 I LOVE YOUの場合、鼻音化、激音化が出てくるので、教科書を使って説明。 結果、感想 ・一生懸命取り組んだ生徒は、表を使わなくともおよそは読めるようになる。 ・自分が読み取った音と、聞いた音が一致することで、 本当にハングルだけで読める(英語と違う)ことを実感する。 =ハングルに対する抵抗感が減る。 写真は日比谷高校と葛飾総合高校(2012年は撮影していないので、2011年のものを使用) 日比谷高校(2011年、おじいさんの時計版)
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Posted by hajimet at 13:56
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