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2013年4月15日
ものを習うこと(話してみよう韓国語を中心に)

NHK総合のファミリーヒストリーで「小さん」師匠を扱っていた。
最後に花緑に語っている言葉で、
剣道に「守、破、離」という言葉があると言うことを語っていた。
 
最初は師匠に忠実に従う「守」。次の段階で師匠を乗り越えようとする、
そのための他の人にも見てもらう「破」。
そして自分だけの世界を作る「離」と言うことが必要だと語っていた。
どの分野でもそうなのだろう。

 2013年1月27日。「話してみよう韓国語 中高生大会」の大会を見た。
面白いことに、指導者のカラーが良く出ている。
コンクールだから指導のポイントが同じになるはずなのに、癖がでてくるのだ。
同じところを目指しているのに、面白いものだと思う。

 
高校生の場合、教員との距離が大学生や社会人より密接になるので、
教授者側からの影響は大きい。
 
習い事として、まずは、その先生の方法で韓国語を学習してほしい(守る)。
そして卒業後も続けるなら、新しい先生の元でさらに上の世界を目指してほしい。

 学習を進めるうちに、高校の時はよく分からなかったけど、
この先生の説明でよく分かったとか、あのとき、よく分からなかった発音の仕方が、
この先生に聞いたらよく分かったとなればそれで良いわけだ(破)。
 
しばらく勉強を続けて、あのとき、あの先生が言っていたのは、
「こういうことを、こう言う目的で言っていたんだ」、というところまで理解してもらえれば、
教えた方としては本望。すでに、自分の世界を築いていることになる(離)。

 ものを習うと言うことは、どれでも同じだろう。高みに登るための訓練者というか。
同じ山を登っても、麓の階段を上った先の神社から眺める景色と、頂上からの景色は違う。
上からの景色が良いことの方が多い。

 
しかし、闇雲に上れば良いわけではない。高い山になればなるほど遭難の確率も高くなる。
だから、ガイドが必要なのだ。ガイドごとに注意するところ、ルートの選び方、
天候などを判断するタイミングは異なる。
 
しかし、そのガイドについて登り、その醍醐味を知れば何回でも登りたくなるだろうと思う。
その後、最初はガイドに教わったとおりに上ろうとするだろう(守)。
 
だが、そのうち他のガイドや色々な人との出会いによって、
習ったことをベースにしながらも、それを克服しようと考えつだろう(破)。
 
そのうちに、自分なりの登山法を確立することになる(離)。
そして自分なりの眺望を楽しむことになる。
 
もちろん、一休みするとか、雨の時には雨宿りすると言うことも必要。
でないと、怪我したり、息切れして倒れることになるから。

Posted by hajimet at 23:03 | Comments (0)

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