ルネサンス 1.背景 十字軍 教皇権の失墜 国王、商人の伸張 都市の伸張。これまでの都市と異なる「自治都市」の出現 →都市は自由にする。 現実を肯定し、現実の生活が楽しいという商人層の出現する ◎神中心の中世の思考と合わない。 ⇒ルネサンス(文芸復興、ギリシア、ローマにヒントを求める)の背景 2.ルネサンスと人間中心主義 人文主義者(詩、歴史、言語に関心、↔神文主義:教会、教皇、聖書) ラテン語文献の研究を通じたキケロのインパクト 人間はロゴスで意思を交わすのだから、学問によって教養(humanitasu)を 身につけることが必要。 ペトラルカ:ラテン語文献を研究、近代登山の父(純粋に山が美しいから)。 エラスムス:教会を批判した『愚神礼讃』→「宗教改革」へ 互いに「市民」であるとことの自覚=「平等」の観念の発生。 「自分がそう感じるなら、あなたもそう感じる」。 →神の下での平等とは違う観念。
「人間中心主義」の発生 万能人 絵画で遠近法の登場 自分がそう見えるように貴方にも見えるはず。 ダビンチ、「最後の晩餐」の遠近法: その焦点はイエスに向かっているように見えながら、微妙にそれている。 イエスの背後に向かう(さりげなく焦点をずらす) →神中心の世界から離れきれない、中世から近世へパラダイムが 変わるときで、あからさまに人間中心を表現できないから。 3.まとめ:近代思想の特徴 ルネサンスや宗教改革を経た結果成立
(1)人間中心:ボッティチェリ「春」は絵の中に「肺」の象徴を描き、人間中心をさりげなく表す。 (2)個人の自由 (3)合理的精神:経験と感覚を重視。実験と数学的思考。 ダビンチ: 書物で自然を学ぶことは愚かだと言う。 人間の肉体の解剖図を自分で作り、それに基づいて、 人間を飛翔させようとしていた。 (4)進歩史観:自然の征服と社会発展により人類は発展する。 この考えがあるから(是非は別として)原発は開発できた。 このあと、ベーコン、デカルトへ。
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