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2014年3月4日
チヂミ、トッポギ作り

2014年3月4日、六本木高校ハングル中級。3名。
最後の授業でチヂミとトッポギ作りを行った。ALTに材料を揃えてもらい、
ALTが作るのを生徒に手伝ってもらう方法で作成した。
 
材料。チヂミ:チヂミの粉、ニラ、アサツキ、人参(海鮮は時節柄衛生問題のため割愛)
    トッポギ:トック、人参、タマネギ、長ネギ、オデン、砂糖、タシダ、コチュジャン
 
まずは準備。材料を刻む。トックはぬるま湯につけて戻しておく。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
まずはトッポギ作り。フライパンに少し水を入れ沸騰させる。そこにトックを入れ、
粉唐辛子を振りかける。続いて野菜を入れてタシダ、砂糖、コチュジャンを入れて炒める。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
続いてチヂミの製作開始。粉に水を入れて混ぜる。
それをごま油を多く入れて熱したフライパンに流し込む。表面が乾いてきたら、
その表面にごま油をかけてからひっくり返す。
生地が薄いので、特にフライパンに押しつけることはしない。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
切り方と盛りつけ方を教わる。右は生徒が実践しているところ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出来上がり。そして配膳 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あとは食べるのみ。

Posted by hajimet at 21:15 | Comments (0)


2013年12月22日
調理実習2013(2)日比谷高校(2013.12.20)

こちらもチヂミとプデチゲ。本だしと書いてあるが、プデチゲはタシダにしてもらった。
片親韓国人の生徒がいて、韓国食材はその生徒の家から持ってきた。
正確にレシピー通り作ろうとすることが特徴。水の量も計量カップで正確に測ろうとする。
 
チヂミ編 …焼き上がるときチリチリ音がしていて、これが雨を連想させるのかと思った。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
プデチゲ編 スパムを取り出すのに苦闘。味付けはとても良い。キムチは市販のものだが、しばらく発酵させたもので、適度な酸味。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
完成。ここも量が多く、外から友人を呼んできた。「僕の家も、母親が韓国人でよく食べます。それにしても酸味を感じますね。ぼくは酸味が少ないキムチが好きです」と、味の違いが分かっている生徒がいた。

Posted by hajimet at 09:18 | Comments (0)


調理実習2013(1)杉並総合高校編〔2013.12.18〕 

今年の調理実習、チヂミとプデチゲを作る。
3班に分け、前の週に作り方、材料を調べさせる。なるべく安くなるようにが条件。
大久保などに班でまとまって買いに行った所もあるようだ。
 
ついでに、チヂミを食べたくなる天気と、プデチゲの名前の由来を調べさせる。
 
チヂミは焼くときにしっかり押さえさせることにした。そうでないとお好み焼きになってしまう。
料理の手際は良い生徒が多い。レシピーも変形(工夫)させる事が多い。
 
料理のコツと味付けはALTにお願いする。チヂミを焼くとき、ごま油をは量に使っていた。
 
…しかし、チーズが好きですね。何にでも入ります。
 
A班の場合…最も少ない食材。チヂミにはスルメイカが入る〔小麦粉よりも多かった〕。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
B班の場合。감자면がサリに使われていた。ラーメンについてきた粉末スープも投入。チヂミはかなりの厚焼き。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
C班 最も手が込んでいた。海鮮チヂミ。ラーメンは割り入れていた。量が多すぎて、そとから友達を呼んできて、みんなで食べていた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Posted by hajimet at 09:02 | Comments (0)


2013年11月30日
ハングル書道

11月29日:日比谷高校
ハングル書道。宮体、版本体を練習させたのち、作品を提出させた。
ハングル・デザインも提出させた。
 
黒板に右側からストーリーになるように並べて張り出し、鑑賞しているところ。

Posted by hajimet at 09:04 | Comments (0)


数字を使ったゲーム

日比谷高校。11月23日。
漢数詞、固有数詞の定着。
 
数字を使った対話練習をしながら、新しい方法を思いついた。
 
・生徒に3つの文章を作らせる。疑問文で、「学校に行ったのは何時ですか」というもの。
 時間か月日を聞くことと、過去形を使うことが条件。
 
表向きは月日、時間を答えさせることだが、
実際の狙いは、過去形と、数字を定着させること、基本的な動詞を使わせること、
助詞を適切に使わせることにある(かなり欲張りな隠れテーマ)。
 
文章を作らせた後、こちらで文を確認してから活動に入る。
 
AがBを指名して、○○ッシと呼びかけ、質問をさせる。
Bは質問の意味を理解して答えなければならない。
 
本人にとっては未知の単語が投げかけられるため、こちらで補助して導く。
たとえば몇 시간という問いが出てきたとき、
「몇 시はさっきやったよね、それに간が付いたものだけど…」「시간」は
日本語にもよく似ているぞ」「시は時だから…」「あ、時間ですか?」。
「そう(ここではっと思い)、念のためだけど、この場合はハン、トゥ、セーを使います」
 
こんな感じ。出てきた質問によって臨機応変に対応する。
場合によっては「さっき出てきたばかりだ」と想起させる方法も用いる。
そして、Bの答えた数字をAに当てさせる。
 
3×6で18とおり行ったら終了時間。
今回は授業中に思いついて行ったものなので、整理し切れていないところもあるが、
目的を絞って行えば、学習者の負担もそれほど多くなく出来るのではないかと思う。

Posted by hajimet at 08:52 | Comments (0)


2013年6月5日
濃音の練習(各校)

濃音の練習。

まず가-까、다-따、바-빠、자-짜、사-싸と発音してみせる。

生徒:?。
「ね、違うだろ?、もう一回「가-까」
生徒:違うっかな?

ティッシュを口の前に当てる。
ほら、가は少し動くけど、까は動かないだろ?
ちなみに、카はこう(大抵受ける)。

では、練習しよう。
実は日本語でも似た音がある。

(学校によっては、日本語で似た音がある方が習得しにくい。
ㅓ、ㅗのように、日本語にないものはそのまま覚えれば良い。
しかし似た音があり、使う場面も違うとともに、
無意識に出しているために習得が難しいという話しもする。)

 
まず까をやろう。
日本語で「うっかり」て言ってみて。
「っ」のときの舌の状態はどうかな?」
…口の形は意識したことがないから、大抵『わかんな〜い』という反応が出る。

じゃあ、舌の前が歯についているかな?
生徒:ついてません。
舌の後ろはどうなってるかな?
生徒:わかんな〜い。

 
実は、こうなっているんだね(腕と手を舌と歯に見立てて説明)。
下の後ろが上がっているのだ。
なお、「うっかり」は욱가리(욱까리)なのだと言うことを文字でも説明する場合もある。
…これで感覚をつかめると、後が早い。

もう一回「うっかり」いおう。せ〜の。「うっかり」
じゃあ「っ」を意識しながら、「うっっっっっかり(욱ㄱㄱㄱㄱ가리)」と言ってみよう(数回反復)。
「か」の前で力をぬかないように(コツが必要)

 

「出来るかな(ちょっとにやついて)?、『っっっっっっかり』ていえるかな」。
最初は出来ないさっきの「っ」の時の口の形を思い出して
少しだけ、喉に力を入れて。「っかり」「っか」

じゃあ、ティッシュを当ててみよう。揺れなかったらOK。

同じ要領で、「まったり(따)」「やっぱり(빠)」「まっちゃ(짜)」「あっさり(싸)」と練習。

「っ」の口と舌の形が違うことの気がつかせる。
(맏따리、얍빠리、맞짜、앗싸리の받침部分だから、当然異なるが、
日本語としてそれを意識することはない)
 
教科書は「ぽっちゃり」を使っているが、実際に教室で扱ってみると、あまり適切でないようだ。

なお、学校によっては、まっちゃあたりからは自分でやらせている。

 
その後ティッシュをかざして、平音、激音、濃音と練習する。

最後に달(月)、 탈(仮面)、 딸(娘)
방(部屋)、 팡(銃声パン)、빵(パン)
자다(寝る)、차다(冷たい)、짜다(苦い)を紹介して、

聞き取れなくて良いから、発音は意識しなければならないと言うことを話す。

多くは文脈で分かるし、発音癖から分かってもらえるが、
しょっぱいと文句を言ったのに、冷たいと勘違いされて煮詰まって出てきたとか、
パン屋で「家はパン屋だけど、あんたに貸す部屋はないよ」と言われたという話をする。

そして、最後:実は…表向きは濃音の練習だが、

実は、舌の動きや口の形を意識させることがテーマ。
口の形、中を意識することが、発音については上達のコツだから。

同時に、普段意識したことのないことを意識させる「無意識の意識化」に繋がると考える。

今後の授業では(少なくとも初級クラスでは)、区別については曖昧に進めていくことにしている。あまり厳格にやると、1年これで終わってしまうから。

Posted by hajimet at 21:46 | Comments (0)


2013年5月7日
文字の導入(1)

韓国語の授業を行うときに、避けて通れないもの。文字。最近は自分で学習している生徒も多くなってきたが、それでも大多数は授業で初めて。実際、日本語はひらがな、カタカナで100文字近く、漢字は中学を終えるまでに2000文字以上学んでいるのだから、24文字のハングルは少しの努力で覚えられるのだが、なかなか現実はそうはいかない(理由はいろいろある)。
 
授業では50音を使って、ハングルの導入をしている。
まず、黒板に生徒の名前を書き(列にいる生徒の名前を書くか〔なるべく特徴ある名前のある列〕)、名表順とする)。生徒に眺めさせているうちに、何となくどの列か分かり、列が分かれば(誰が座っているかは分かるから)、名前とハングルの対象が出来るようになる。
 
その上で法則を探させる。「ト」見たいのが「ア」です。「|」が「イ」だ。中には「フ」がカ行かなという人もいる。そこで、種明かし。続いて表を配り(ページの最後に縮小版を載せます)、埋めていく作業をする。
 
ここでは、わざとg,n,r,d,m,b,sの順にしてある。「アカサタナでなく、韓国語の五十音順です」と言う。かつて、いきなりこれでやると混乱するのではないかと思ったが、今までの所それはない。
 
g-これもわさと「k」としない。理由は二つ。一つは研究会でこれでやっている人がいて、これで生徒が混乱しないことがわかったこと。もう一つは韓国で「gagu」が「ガグ」でなく「カグ」がを説明しやすいように思ったことである。
 
マスを埋めて、「フト」とならないようにと指示、机間巡視をしてから、おもむろに語頭では…という話をする。「韓国人はgと思って発音するが、われわれにはkに聞こえる。kはもう一つあるが、こちらはケンカしているように聞こえる」といって発音してみせる(なぜかは今は言わない)。
 
同じことをd,b,jでも繰り返す。そして、下に『韓国語の語頭は絶対に濁らない』と書かせる。
 
ダ行でヂヅ(韓国語のカナ表記ではジズは使わないようにしています)について説明する。
ズはジュを使うが、ここで「ヅはない」ということを話す。また、清音になる場合は「즈」を授業では使うが(多くの韓国人ネーティヴから指摘があったため)、もちろん「쓰」も紹介。そして「とんかす」。この時の反応で、大体この先の一年間の授業の展開が読める。
 
サ行では「ス」について、ワザと「수」と発音して、違和感を感じさせ、実は違う「ウ」があって「스」とした方が、日本語に近く聞こえると話す。
 
激音の部分には「語中」と書かせる。ワがオとアの合成と言うことを実感させながら、最後まで。
それから、自分の名前を書く練習(わざと、その生徒が書いた通りにハングルを読む。間違えていれば間違えたなりに。そして、何が違うか個別に指導する)。
 
その後は教室の事情によって違う。生徒同士が互いに知らない関係なら、お互いの名前を教えてもらい、ハングルで書く。そのハングルで書いたこと本人に見てもらうとか、こちらからお題を出すとか…。
 
その後、カナダラ順を覚えさせる。激音の所は「死ぬほど息を出す」と書かせる。カではなく、実はまったく別の音であると言うことを意識させるために。そしてカナダラマバサを延々と繰り返し、授業は終了。
 
ここまでで2時間。2時間に納める理由は3つ。
1.途中で中断すると、もう一回最初からやり直す必要がある。
2.これだけで、読めた気になれる。そして、一気に韓国語の原則を話すことが出来る。
 
そにて大事なのは、
3.韓国語授業全体の導入が目的であって、定着が目的ではないこと。あくまでもinputだけ。
 
それぞれの文字を教えて定着を目指すと、それだけで1年かかる恐れがある。これでは教えた方も教わった方も徒労感に襲われる=韓国語嫌いを大量に生産する(実例は大量にあり)。
 
実際に教えていて、ここで根を上げた人はいないという実績はある(最初からやろうとしなければ別)。あとは定着を目指して、色々な方法で畳みかけていく。こちら側で、表向きの目標とはべつに裏目標(無意識に定着、気づかせる)を作ることが大切。
 
生徒には、これだけで実際に読めるようになるわけではない。時間はかかる。しかし、読む努力をしていけば、夏休み頃には突然이이が目に入ったりするようになると言っている。実際に定着し始めるまでに、このくらいの時間がかかるのだ。
 
次回は아야어여へ。アカサタナでやっていたときは、続けて激音の練習だったが、今のやり方では、すでに激音はとりあえず終わっているので、カナダラとアヤオヨの語順の定着に重点を置ける(その後はDVD。한글이 야호、우유송、가나다라송を見せる)

Posted by hajimet at 22:26 | Comments (0)


2013年4月2日
2012年度韓国語授業(ハングルを読もう)

ハングルを読もう。
対象:ハングルを学び始めたばかりの生徒(2時間)
    아야어여が終わり、有声音化、パッチムとリエゾンを覚えたところ。大体6月中旬。
    (激音化、濃音化には触れていない)
目的:自力で読むこと。
    意味は分からなくとも、読むことは出来ることを実感させる。
    →ハングルの定着の第一歩。
 
教材:日比谷、新宿、桜修館 I LOVE  YOU
    杉並総合、葛飾総合 ちびまる子ちゃんのテーマ(リエゾンがほとんどない)、
                  アンパンマンのテーマ(こちらの方が簡単)
 
授業:歌詞を書いたプリントを配布
    動機付けをしたのち、班に分け、一行ずつカナダラ表を使って読ませる。
   読み取ったものを一行ずつ(あるいは意味の纏まりごとに)黒板に書かせる
     →ここではカタカナを使う(本当に読めているか確認するため)。
    一行ずつ、CD(DVD)を聞かせ、合っているかどうか確認させる。
   (合っている、違っている、よく分からない〔聞き取り能力も違うので〕)
   違う場合、何が違うのか説明する。
 
   I LOVE YOUの場合、鼻音化、激音化が出てくるので、教科書を使って説明。
 
結果、感想  ・一生懸命取り組んだ生徒は、表を使わなくともおよそは読めるようになる。
         ・自分が読み取った音と、聞いた音が一致することで、
          本当にハングルだけで読める(英語と違う)ことを実感する。
         =ハングルに対する抵抗感が減る。
 
写真は日比谷高校と葛飾総合高校(2012年は撮影していないので、2011年のものを使用)
日比谷高校(2011年、おじいさんの時計版)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
葛飾総合高校

 
 

Posted by hajimet at 13:56 | Comments (1)


2012年度の韓国語授業(新聞を読もう)

新聞を読もう 10月頃
単元:辞書の引き方(4時間のうち後半2時間)
教材:新聞記事
準備:辞書 コスモス朝和辞典を推奨(推奨理由は最後に書く)
 
前の時間に辞書の引き方を練習した。実際に辞書を使って新聞記事を読んでみる。
(獅子は千尋の谷に…)
「表向きの目的」は、辞書になれること。
 
記事のプリントを配布。
連体詞などは辞書形(原形)を示し、そこに(連体)とか(過去)と記入。
*辞書を引いて、それを指示通り繋げると読めるように配慮(影の目的のために)
 
黒板にプリントの文を数段ずつ分けて書き写す
グループ分けをして意味を調べさせる。調べた日本語を黒板に書く(競争)。
 
教室の雰囲気

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
辞書に出てこない単語も極力ヒントで探させる。コスモスは単語数が少ないため(影の目的2)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
実際に書かせたもの。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここでの目的は、すらすら読むことではなく、
辞書を引きさえすれば読めると言うことを実感させること。
 
引いている最中に意味を押さえながら読んでいるわけではない。
黒板に書いて、それを眺めてみると、文章になっていると言うこと。
 
つまり、文法的に日本語と非常によく似ていることを実感させ得ることが本当の(影の)目的。
実際に頭で文法構造が同じだと分かっていても、それでだけでは不充分で、
実感させることが大切。そのような感想を述べた生徒も過去にいた。
 
同時に韓国語漢字語と日本語の漢語の音、形が似ていることも実感できる。第二の目的。
これも授業では意識的に話をするが、中々実感できない。
 
そのようなことが出来る教材を探すことが大切。
 
コスモスを推奨する理由。
・単語帳から出発しているため、説明が非常に丁寧(大前提)
 
・語彙数が少ないが、重要語句かどうかがわかる。
・カナもついているので、高校現場では扱いやすい。
・なかなか全員、ハングルをそれなりに読めるレベルには行かない(2012年は例外)
(かつて、ハングルが読めないのに、字形だけで辞書をひきこなした強者がいた…)
 
そして何よりも、
「第3語基の形で引くことが出来ること」
文法書としても優れているし(ここは学習が相当進まないと使いこなせない)、
索引機能を使って、和韓辞典の役割も出来る。
 
授業を習った記念として…
 
 

Posted by hajimet at 11:34 | Comments (0)


2012年度 韓国語授業より(ハングル書道)

2012年秋 日比谷高等学校(2年)、桜修館中等教育校(4年)
 
単元  :文化学習(書道文化、芸術を体験する)
時間数:2時間
教材 :韓国の教科書を編集したもの。
準備 :書道セット(中学校まで授業で使っているので、ほぼ全員持っている)
 
韓国では書道は「書芸」といって、芸術の時間に扱う。
日本は中学校までは「国語」、高校で「芸術」。
 
導入
 1.様々な文字の書を見る(アラビア文字、東南アジア文字、ハングル等)。
 2.ハングルは系統的に特殊な地位にある。漢字、アラム文字系(パスパ文字)の影響
 3.ハングルも筆書き中心の時代に作られているから、当然書道の対象。
 4.運筆法は日本のものと異なる(日本よりも筆のコシが弱いため返しとヌキが違う)。
  (参考写真 国立中央博物館にて)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 4.ハングルデザインも盛ん。
   単純な線で構成されている文字だから、字画の接続関係さえ間違えなければ、
   かなりデフォルメしても文字として認識でいる。
   日本語は「や」を少しデフォルメすると「か」や「せ」になるが、そういうことはない。
   昨年の例を見せる。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
作業
 1.冊子を見ながら、版本体、宮体、くずし体(余裕のある人のみ)を練習。15分程度ずつ。
 2.好きな言葉を選ぶ(冊子に出ている言葉でなくても良い)。
 3.うまく行ったものを提出。
 4.ハングルデザインに挑戦しても構わない。
 
作品 
日比谷高校(氏名は消してあります 桜修館も同じ)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
桜修館中等教育校

Posted by hajimet at 10:38 | Comments (0)


2013年3月26日
韓国語紹介(2時間完結編)

韓国語紹介
 
都立駒場高校:2年2H,4H,6H。
日時 2013年3月7日、8日 倫理
 
2時間:時間が余ったため韓国語紹介を行う
目的:韓国語の紹介。細かいところには入り込まない。
 
生徒観:進学水準・実績の高い学校。授業は熱心に静かに聞く生徒が多い。
     新しいことを行っても、比較的素直に受け入れている。
 
以下はほぼ中継(T=教員、S=生徒)
 
1時間目
 
1,導入(10分)
T:倫理の授業「は」もう締めた(終わりの「語り」をしました)。
 でも、韓国語の免許を持っているから、韓国語を教えても誰からも怒られない。だから、韓国語入門をやる。

 
S:「おーっ」
T:英語ではこんな文章は簡単に作れないはずだ。
 (例) 「僕は今日、昨日会ったA君と一緒に、B君が準備したお土産物を受け取りに、C君とも一緒に駒場高校に行こうと思ったが、間違えて東大に行ってしまった。」(その場で作っているので、クラスで全部違う)
 
 (暫く様子を見て、できないことを確認する。まれにネーティヴに近い生徒がいると、英語に訳してしまう場合があるため)
 
そして、単語ごとに韓国語をカナで書いて、(ナ・ヌン・オヌル・オジェ…)これを韓国語として繋げると…

S:「おお」
T:そして、文法だけでなく、似ていること場も多い。
  チリ、カグ、クドゥ、カバン、マサジ シップン ムリョー、ミミョハン サムガククヮンゲ。

 
二.ハングル紹介(30分)
 続けてそれから生徒の名前を黒板に書いて、それを当てさせる。
T:じっと見ているうちに読めるようになるぞ。
 
T:何も言わないから、どこの列か当てろ。
  一列、生徒の名字を書いていく。
S:この列でしょう?
T:なぜ分かった?
S:だって、みな「ト」みたいな記号がついているから、きっと「たかやま(仮名)」君だ。
T:じゃ、二列目は「おかだ(仮名)」。これも「ト」が後ろに二つつている。
S:(この頃になると多くの生徒が気づく)ザワザワ。
 
T:では五十音はどう表せるのだろう?
 黒板に五十音表を作り、そこにハングルを入れていく〔基本的には韓国式〕。
 
語頭は濁らない。金閣寺と銀閣寺の区別は絶望的などと、話しをしながら表を完成させる。ここではあくまでも「お試し」なので。가をフトと書くなというようなことは言わない。
 
T:次の授業で、名刺造りをするから、メモをとっておけだけ指示(動機付けのため。いくら番外編と言っても)。
 
最後まで書いて、ワが合成母音であることを実感させる。
オ、アを発音させながら指揮をして徐々に早くする方法。
T:左手を出したときに「オ」、右手を出したら「ア」と発音して下さい。
S:「お」・・・「あ」、「お」・・・「あ」
T:別々だね。じゃあ、少しずつ早くするよ。
S:「お」・・「あ」、「お」「あ」…(一気に)「わあ」(爆笑)。
 
S:「音楽をやっているからだ」と大受け。
T:あとは長母音は無視。
 おばさん、おばあさん、おおおばさん、おおばあさん、おおばさんの区別は出来ない(大場さんを入れるのがミソ。ここで必ず笑いが出る)
 
五十音表を作らせてお終い。次回につなげる。
 
第2時間目。3月8日。1クラスは、他教科の答案返却に15分渡したので、1を省略。
 
1 読めるかな?(10分)
.黒板にハングルで、青山、渋谷、大橋、二子玉川と書いて読ませる。
ついでに、オイ、コギと書いて読ませ、意味を教える。

S:オイキムチってこれか。プルコギもそうか
 
(プルってなにと1クラスで質問が出る…キムチを使ってパッチムの概念だけ話そうと思っていたので、うってつけの質問。さらに、このクラスではトッポッキは?と質問も出た。そのため、このクラスだけはT:떡볶이(受けた)、これは濃音という音で、紙を口の前に持っていて揺れないと言うと、興味を持った生徒が結構出た)。
 
2.挨拶(15分)
白水社『チャレンジ韓国語』の挨拶の所をコピーして配る。
各挨拶の言い方を教え(書き取らせて)、雑談を交えながら最後まで。
T:韓国の人の電話を聴いていると
 「ナダ。ネー。ネー、ンー、んー、マジャマジャマジャ、クノー」というのが結構多いとまねしてみせると受ける。

 
そして、セヘポンマーニパドゥセヨのところで、新暦、旧暦の話、数え年の話をする(ここの生徒は数え年の概念を持っている生徒が多かった(そうでない学校も結構ある)。
 
(「明けましておめでとうございます」とともに、「良いお年をお迎え下さい」も訳にくわえさせる)
 
3、名刺造り(25分)
その後A4の紙を配り、自分の名前と住んでいるところ(区、市まで)をハングルで書かせる。最初は鉛筆で書き、机間巡視をして、OKなら清書させる(平音、激音の区別などが混乱しても、場合によっては注意しなかった〔特に語頭の激音〕)。
 
終わった頃を見計らってカナダラ表を配る。
発音の細かいところは無視して、カナダラ、アヤオヨ、カギャコギョとやってみる。(音の並びに受ける。特に、激音になってから)

アヤオヨのウイの部分も受ける。こちらもワザと酔っ払ったようにウイとやっているのだが、それが面白ようだ。
 
カナダラ、アヤオヨ(時間が余ればカギャコギョ、ナニャノニョ(この辺は遊ばせる)も)
 
*不思議なことに、1,2回しかやらせていないのに、アジャチャカタパサになる生徒が数人いた。
これは、どこでやっても同じような現象が起こるのだが、日本語の音のつながり方として、そちらの方が自然だからだろうか?

 
終了(特にまとめもしないで、流れるように終わらせる)
 
考察:どうしても、一定数の生徒は脱落していくが、関心持って遊んでいる生徒も多かった。
ハングル覚えたいと言っている生徒もいて、紹介編としては、結構うまくいったと思う。
だが、番外編としてこのような授業を行うのは2時間が限界だろうと感じた。
 

Posted by hajimet at 22:16 | Comments (0)