韓国語紹介 都立駒場高校:2年2H,4H,6H。 日時 2013年3月7日、8日 倫理 2時間:時間が余ったため韓国語紹介を行う 目的:韓国語の紹介。細かいところには入り込まない。 生徒観:進学水準・実績の高い学校。授業は熱心に静かに聞く生徒が多い。 新しいことを行っても、比較的素直に受け入れている。 以下はほぼ中継(T=教員、S=生徒) 1時間目 1,導入(10分) T:倫理の授業「は」もう締めた(終わりの「語り」をしました)。 でも、韓国語の免許を持っているから、韓国語を教えても誰からも怒られない。だから、韓国語入門をやる。 S:「おーっ」 T:英語ではこんな文章は簡単に作れないはずだ。 (例) 「僕は今日、昨日会ったA君と一緒に、B君が準備したお土産物を受け取りに、C君とも一緒に駒場高校に行こうと思ったが、間違えて東大に行ってしまった。」(その場で作っているので、クラスで全部違う) (暫く様子を見て、できないことを確認する。まれにネーティヴに近い生徒がいると、英語に訳してしまう場合があるため) そして、単語ごとに韓国語をカナで書いて、(ナ・ヌン・オヌル・オジェ…)これを韓国語として繋げると…
S:「おお」 T:そして、文法だけでなく、似ていること場も多い。 チリ、カグ、クドゥ、カバン、マサジ シップン ムリョー、ミミョハン サムガククヮンゲ。 二.ハングル紹介(30分) 続けてそれから生徒の名前を黒板に書いて、それを当てさせる。 T:じっと見ているうちに読めるようになるぞ。 T:何も言わないから、どこの列か当てろ。 一列、生徒の名字を書いていく。 S:この列でしょう? T:なぜ分かった? S:だって、みな「ト」みたいな記号がついているから、きっと「たかやま(仮名)」君だ。 T:じゃ、二列目は「おかだ(仮名)」。これも「ト」が後ろに二つつている。 S:(この頃になると多くの生徒が気づく)ザワザワ。 T:では五十音はどう表せるのだろう? 黒板に五十音表を作り、そこにハングルを入れていく〔基本的には韓国式〕。 語頭は濁らない。金閣寺と銀閣寺の区別は絶望的などと、話しをしながら表を完成させる。ここではあくまでも「お試し」なので。가をフトと書くなというようなことは言わない。 T:次の授業で、名刺造りをするから、メモをとっておけだけ指示(動機付けのため。いくら番外編と言っても)。 最後まで書いて、ワが合成母音であることを実感させる。 オ、アを発音させながら指揮をして徐々に早くする方法。 T:左手を出したときに「オ」、右手を出したら「ア」と発音して下さい。 S:「お」・・・「あ」、「お」・・・「あ」 T:別々だね。じゃあ、少しずつ早くするよ。 S:「お」・・「あ」、「お」「あ」…(一気に)「わあ」(爆笑)。 S:「音楽をやっているからだ」と大受け。 T:あとは長母音は無視。 おばさん、おばあさん、おおおばさん、おおばあさん、おおばさんの区別は出来ない(大場さんを入れるのがミソ。ここで必ず笑いが出る) 五十音表を作らせてお終い。次回につなげる。 第2時間目。3月8日。1クラスは、他教科の答案返却に15分渡したので、1を省略。 1 読めるかな?(10分) .黒板にハングルで、青山、渋谷、大橋、二子玉川と書いて読ませる。 ついでに、オイ、コギと書いて読ませ、意味を教える。
S:オイキムチってこれか。プルコギもそうか (プルってなにと1クラスで質問が出る…キムチを使ってパッチムの概念だけ話そうと思っていたので、うってつけの質問。さらに、このクラスではトッポッキは?と質問も出た。そのため、このクラスだけはT:떡볶이(受けた)、これは濃音という音で、紙を口の前に持っていて揺れないと言うと、興味を持った生徒が結構出た)。 2.挨拶(15分) 白水社『チャレンジ韓国語』の挨拶の所をコピーして配る。 各挨拶の言い方を教え(書き取らせて)、雑談を交えながら最後まで。 T:韓国の人の電話を聴いていると 「ナダ。ネー。ネー、ンー、んー、マジャマジャマジャ、クノー」というのが結構多いとまねしてみせると受ける。 そして、セヘポンマーニパドゥセヨのところで、新暦、旧暦の話、数え年の話をする(ここの生徒は数え年の概念を持っている生徒が多かった(そうでない学校も結構ある)。 (「明けましておめでとうございます」とともに、「良いお年をお迎え下さい」も訳にくわえさせる) 3、名刺造り(25分) その後A4の紙を配り、自分の名前と住んでいるところ(区、市まで)をハングルで書かせる。最初は鉛筆で書き、机間巡視をして、OKなら清書させる(平音、激音の区別などが混乱しても、場合によっては注意しなかった〔特に語頭の激音〕)。 終わった頃を見計らってカナダラ表を配る。 発音の細かいところは無視して、カナダラ、アヤオヨ、カギャコギョとやってみる。(音の並びに受ける。特に、激音になってから)
アヤオヨのウイの部分も受ける。こちらもワザと酔っ払ったようにウイとやっているのだが、それが面白ようだ。 カナダラ、アヤオヨ(時間が余ればカギャコギョ、ナニャノニョ(この辺は遊ばせる)も) *不思議なことに、1,2回しかやらせていないのに、アジャチャカタパサになる生徒が数人いた。 これは、どこでやっても同じような現象が起こるのだが、日本語の音のつながり方として、そちらの方が自然だからだろうか? 終了(特にまとめもしないで、流れるように終わらせる) 考察:どうしても、一定数の生徒は脱落していくが、関心持って遊んでいる生徒も多かった。 ハングル覚えたいと言っている生徒もいて、紹介編としては、結構うまくいったと思う。 だが、番外編としてこのような授業を行うのは2時間が限界だろうと感じた。
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