タイ族の村の鎮守
写真−95〜97
ハニ族の神棚
(ナムブン村)
2005.10.18
タイ族の村の鎮守
(ヌン村)
2005.10.20
パテン族の神棚
(ダンティン村)
2005.10.19
アミニズム‥‥
現地ガイドに宗教を聞いても「少数民族は無宗教」との返事しか帰ってこない。確かに伝来宗教であるキリスト教や仏教・ヒンズー教・イスラム教などは極く一部を除いて少数民族は信仰していない。
伝来宗教が定着する以前から東南アジアには土着のアミニズムがあった。樹齢を重ねた木、大きな岩や石、そして洞窟などは精霊が潜むと信じる原始信仰である。東南アジア各地の村落の入り口には今も精霊を祠る場所があると言う。自然と一体となった宗教である。これは縄文時代から続いている信仰であり日本にも伝わっていた。アジアの多くの国々で見られるように人々は祖先を敬い供養し、祖先の中でも英雄的な人を神格化し敬っているので、これらの祖先追慕が様々なアミニズムと重なり合って、多様で地域性に富む民間信仰を作って来たのだろう。
無宗教と言う簡単な言葉では説明出来ないと思う。