パタゴニア地方の写真集と旅行記
(アンデスの名峰と氷河国立公園)
雄大な南米最高峰アコンカグア(6959m)を展望しながらのアンデス山脈越え、
パタゴニア地方の2大名峰群(フィッツロイ峰・パイネ峰)の山麓ハイキング、
動くペリト・モレノ氷河の観光等々、パタゴニア地方の鮮やかな写真集と旅行記
2007年2月4日より2月18日までの15日間、南米の最南端部のパタゴニア地方を旅行しました。
氷河の末端が轟音とともに崩落するロス・グラシアレス国立公園のモレノ氷河、雄大な奇峰群と氷河湖の美しいパイネ国立公園、珍しい動植物が生息する地球最南端の地ウシュアイアのフェゴ島国立公園、ダーウィンが調査したビーグル水道、アンデス最高峰アコンカグア(6959m)を遠くに望みながらのアンデス山脈越えなど多くの絶景の地を訪れ、まさに感動溢れる最果ての地の旅行でした。
2007年2月21日UP
チリ
アルゼンチン
パタゴニアへの経路図
(読者のご感想など歓迎します)
パタゴニアは大変遠い。Google Earthで調べると、我が家から南米の最果ての地ウシュアイア空港までは、直線距離にして16975kmである。我が家からアフリカの先端ケープタウンまでは14700kmなので、パタゴニア(ウシュアイア)の方が約2300km遠い。また南極点までは13933kmであり、やはりウシュアイアの方が約3000km遠い。
長時間の飛行機は苦痛である。今回の旅行では、飛行時間と乗り継ぎ時間およびチェックイン・通関時間などを加算すると、合計は91時間であった。飛行機関係だけで4昼夜の旅行である。
おまけに帰路はマイアミで航空機の乗り継ぎに間に合わず、マイアミに予定外で1泊した。しかし、逆にこれだけの辛抱で地球裏側の最遠地点まで到達出来たことに感謝している。意外なことに、これ程の長距離の飛行時間にしては、疲労はそれほど感じなかった。思い立ってツアーに参加を申し込んだのが出発の2週間前、それまでは生涯でこれほど遠い所へ行けるとは夢にも思ってなかった。年に僅か1〜2回の海外旅行であるが、遂に世界最遠の地パタゴニアまで散策することが出来た。
パタゴニア旅行は天候にも恵まれ、雄大な風景の中をハードなトレッキングも行い、収穫の多いかつ印象深い旅行であった。最高の写真を撮ることも出来た。
パタゴニアのテーマは何と言ってもフィッツ・ロイ峰と氷河に象徴される魅力的な景色であろう。同時に、この美しい風景を何時までも保存して欲しいと強く思う。
最近のニュースでは、地球温暖化による北極海の氷山消滅、氷河消失、海面上昇、環境難民の激増などを警告する記事が溢れている。
5年前に自宅近辺から散策を始め順次、富士山、秩父山系と写真を撮りながら散策を続けてきた。そして海外に足を延ばし、極寒の北京で2日間タクシーをチャーターした旅、新疆ウイグル自治区やモンゴルの悠久のシルクロードの旅、幸福の国ブータンの旅、続いてベトナムやインドの山間部に住む少数民族紀行‥‥それぞれテーマを変えながら散策範囲を広げて来た。シルクロードは変遷の歴史がテーマであり、少数民族は人間の顔も魅力であった。
これらの散策記録は本サイト「私のどこでも散策記録」に残してきたが、この5年間を振り返るとやはり感慨はある。しかし散策は遠いだけが能ではないので、これからもテーマを変えながら散策旅行を続けて行こうと思っている。
(写真集へ)
2007年2月21日 記