バドリナートより眺めるニルカンタ峰
写真−111
2008.8.03
6:20
あとがき‥‥
今回の旅行の目的は、ヒマラヤの<花の谷>の高山植物群の観賞がメインで、併せて<シーク教>を初めとする日本とは雰囲気異なる文化を垣間見ることにあった。
本サイトの冒頭にも書いたが、<花の谷>では雄大なヒマラヤの自然の中、花畑が辺り一面に、あるいはあちこちに点在し、そのスケール感と高度・場所による変化を存分に楽しむ事が出来た。清清しい気分になった。
<花の谷>は単一の花が広大に咲き誇るのではなく、多くの花が入り乱れて咲いていることに感動した。その意味では、日本の高山の花畑より規模は大きいが、日本的との感想を持った。また多くの種類の花が咲き乱れると言う面では多様性のインドを象徴しているとも思った。
花の撮影に当っては、花そのもを精密に撮影するのではなく、周囲の雰囲気を写しこむことに留意した。ご批判を頂きたい。
旅行のもう一つの目的であったインドの宗教文化(特に今回はシーク教)に関しても多くのことを見聞した。特に感動したのは、シーク教徒の老人や若者が実に好意的・友好的であったことである。登山道で多く方から話しかけられ、お菓子や砂糖などを貰い、巡礼者全員が友達のような雰囲気だった。
シーク教はその人相からして、厳しい宗教との事前の印象とは全く異なっていた。歴史的に迫害を受け、かつ果敢に戦って世界に打って出た誇りがあるのであろうか。
また、リシケシやハリドワールでの沐浴やプジャーでも驚きがあった。ヒンドゥー教徒であるが、これまた好意的で、例えば沐浴している若い女性が喜んで写真を撮らせてくれたことには驚いた。
まだまだ貧の部分が多いが、多様性を内臓し、かつそれを認めらながら発展するインドに改めて興味を抱いた旅行となった。
付け加えれば、旅行社は「西遊旅行」を利用したが、断崖絶壁を慎重に運転する運転手、花に詳しい野生児のフラワーガイド、インドに詳しい添乗員、そして経験と知識が豊かなツアーメンバーなど良い組み合わせでした。感謝します。(完)
2008年8月10日