国立慶州博物館の庭
芬皇寺古井戸から発見された石仏群

国立慶州博物館は月城(월성:ウォルソン)や雁鴨池(안압지:アナプチ)、皇竜寺(황룡사:ファンニョンサ)のすぐ隣にある。古代から新羅時代にかけて慶州付近から発見された遺物が多く集められている。石仏、仏舎利などのほか、金冠塚(금관총:クムグァンチョン)などの古墳から発掘されたものもここで耳ることができ、新羅が「石を木のように扱う文化」「黄金の輝く国」ということを思い起こさせる。

庭にも多くの石造物が展示されている。エミレの鐘もここにあって、一日3回テープで音を聞くことができる。他にも芬皇寺(분황사:プナンサ)の古井戸から発掘された頭のない仏像、衆生寺(중생사:チュンセンサ)の前の水田に胴体だけ放置されていた仏像、獐項寺(창항사:チャンハンサ)の破仏、南山(남산:ナムサン)の石仏などがある。

どのような目的で作られたか分からないが、ササン朝ペルシャの影響の見られる石のレリーフもある。円の中に獅子が2匹彫られているもので、よく似たデザインは法隆寺の獅子狩文様錦に見ることができる。

獐項寺の破仏 衆生寺にあった石仏 南山にあった石仏 獅子模様のレリーフ

エミレの鐘     目次    HOME     贍星台