贍星台

7世紀、善徳(선덕:ソンドック)女王のときに作られたと言われる。善徳女王は新羅が百済高句麗を滅ぼして、朝鮮半島を統一するきっかけになった女王で、いろいろな逸話のある人だ。

古代、王は国を支配するために、星の動きに注目した。そのため、天文観測をする台が必要とされたのである。国が滅ぶ頃になると流れ星が落ちるというような話もあり、天体に異変があると、その意味を判断しなければならなかった。同じような施設は日本にもあった。

贍星台(점성대:チョムソンデ)の土台の角は正確に当時の東西南北を指していて、石の数が約360個、下から窓まで石段が12段で、そのことを象徴していると言われる。また、台の形も女王を記念して女性を思わせる形にしたとも言われる。ただし、本当に天体観測台なのかについては、違った意見も出されている。

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