落花岩(낙화암:ナックァアム)
皐蘭寺から見た白馬江

扶蘇山(부소산:プソサン)の北、百花亭(백화정:ペックァジョン)から白馬江(백마강:ペンマガン)までは崖になっている。70mほどの切り立った崖で、百花亭の先から見るとすぐ足下が河に見える。ここは百済(백제:ペクチェ)が亡びるときに悲劇の起きた場所である。百済が新羅(신라:シルラ)・唐の連合軍に滅ぼされ、追い詰められた宮女が貞節を守るために、この岩から次々に白馬江に飛び込み死亡したというのだ。そのとき、スカートが花が開くかのように広がったため、ここを落花岩(낙화암:ナックァアム)と言うようになった。その数は3000といわれる。落花岩のまわりは遊覧船で回ることが出来る。

白馬江は公州(공주:コンジュ)を流れる錦江(금강:クムガン)の扶余の部分をいう。現在は閘門ができて水位が調整されているが、季節によって水位に変化があった。河原には白砂がたまり、戦前からこの白砂と採掘が行われていた。黄海からは容易に船で上ってくることができ、扶余にあるクドゥレナル(구두레나루)から日本との使節の交換を行った。百済を「くだら」と読むのも、この「クドゥレ」から来ているという説もある。
 
百花亭 落花岩 落花岩(左)と浮山
 
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