皐蘭寺(고란사:コランサ)
皐蘭寺全景

扶蘇山(부소산:プソサン)の北、白馬江(백마강:ペンマガン)との崖の中腹にある。百済時代の尼寺の址と言われる。奈良時代に日本から二人の尼僧がこの寺に留学した伝承があって、寺の裏の壁画に描かれている。現在の寺は高麗時代の創建と考えられる。

寺の裏の崖にはわき 水が出ている。この水を王は甘露といって好んで飲んだが、特に百済最後の王である義慈王が好み、御用水と呼ばれた。王は、ここから汲んだ水であることを証明するために、容器の中に、ここでしかとれない羊歯の葉を一枚浮かべるように命じたという。それが皐蘭草(고란초:コランチョ)である。寺の名前もそこから来ている。現在はほとんど消滅してしまい、水のわき出しグチのそばに保存されているだけである。ここの水を飲むと20歳若返ると言われている。

日本から尼僧が来た図 わき水のわき出す洞窟 皐蘭草
 
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