獐項寺

獐項寺(창항사:チャンハンサ)は石窟庵(석굴암:ソックラム)から日本海へ抜ける道路の脇にある。日本海へ流れる大鐘川(대종천:テジョンチョン)に削られてしまい、元の寺がどのくらいの広さかはわからない。

20世紀の初めに盗賊により爆破されてしまい、崩れていた塔を最近再建した。片方の塔は途中の塔身がなくなって屋根石だけ積まれている。そばには、台座が残っているが、その上の石仏は胸から上だけ国立慶州博物館に展示されているが、こちらも顎がセメントで補充され、光背が割れているなど、痛々しい姿で、爆破のひどさを物語る。

石塔は8世紀の典型的なものである。このころになると、石塔が釈迦のみならず、仏の国そのものを表すようになり、それを現す装飾が彫られるようになる。他に昌林寺(창림사:チャンニムサ)址や遠願寺(원원사:ウォノンサ)の石塔などが知られる。獐項寺の石塔は入り口のまわり護る仁王像が彫られている。

石塔入口を護る仁王 石像仏の台座 博物館へ移された石仏

感恩寺
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