感恩寺
(감은사:カムンサ)
感恩寺は文武王(문무왕:ムンムワン)の恩を感ずるという意味の寺である。
海中王陵
のある海岸からは15分ほど川に沿って歩くが、新羅時代はここまで入り江だったのかも知れない。というのも、竜となった文武王が寺に入って来られるように寺の前に池を作り、本堂の土台の下を空洞にしているのだが、
そこまで波が押し寄せた
という記録があるからである。
感恩寺には2基の石塔が建っている。新羅の石塔としては最も古い物の一つである。塔が二つになるのは、新羅が三国を統一してからのことで、新羅がこのような塔の建て方をした直後に、日本の藤原京でも薬師寺がこの形式で2基の塔を建てた。塔はもともと釈迦の体を象徴しているが、それよりも仏像に信仰の関心が移り、塔が装飾的な意味を持つようになったからである。
本堂の下に何に使われたか分からない石柱がある。そこに彫られている模様は、韓国では韓国の国旗に使われている「太極」模様の原形と考えられている。「卍」を崩したともいう。
寺の全景(左の塔は修築中)
本堂の下は空洞
太極あるいは卍模様
海中王陵
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