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2013年6月10日
韓国の地震

今日、朝鮮日報を見ていた。
地震記事が出ていた。まず、日本では記事にならない内容だ。
というより、この程度のものは常に日本のどこかで起きているからだ。
 
しかし、いかに地震が少ないか、この記事を通じても分かる。
まず、マグニチュード(韓国では規模、震度といわれる)。
そして、数十年単位で起きた地震を回数で表せること。
 
世界の地震エネルギーの10%が日本で発散されている。
そのうえ、3.11以降、1年以内に1万回以上地震がおきれば、
このような書き方はできない。というか意味ない。
しかし、安定陸塊で地震のないところでは、この回数が意味を持つというわけだ。
 
韓国の建築基準は、地震がないことを前提になっているから、日本よりは脆弱である。
韓国に同行した建築家が、新しいビルの柱を見て、
強度は日本のほぼ3分の1だと言ったことを聞いたことがある。
だから、柱は、生理的に大丈夫かと思うくらい細い(中国よりは太いが)。

そんなところだから、揺れること自体が問題になるのだろう。
 
九州からたった200キロで、これだけ状況が違うという証左である。
ただ、3.11で朝鮮半島も数センチずれているという報道を目にしている。
その影響が朝鮮半島でもあるかもしれない。
 
…ちなみにソウルで地震に遭ったことがある。
玄界島で大きな被害を起こした地震だが、一瞬目眩かと思った。
 
地震を経験しない人が地震に遭遇すると、目眩と思うそうだが、
地震がないところにいると安心していたから、そう感じたというわけだ。
 
新聞記事は以下の通り。
 
2013/06/10
光州でM2.7の地震、過去35年で最大
光州市で19年ぶりに地震が発生した。
気象庁は今月8日午前5時56分59秒、光州市東区の東南東3キロの地点で、
マグニチュード(M)2.7の地震が発生した、と発表した。
 
規模が小さいため被害の報告はなかったが、
都心から近い場所で地震が発生したため、
揺れを感じた一部の市民から問い合わせが相次いだという。
 
光州市消防本部は「光州市や全羅南道の各地から
『ドシンという音が聞こえた』『地面が揺れた』といった電話が30回ほどかかってきた」と発表した。
光陽市や順天市など全羅南道東部でも揺れを感じた住民がいたという。
 
今回の地震は、計器による観測が始まった1978年以降に
光州で発生した地震としては5回目で、規模は最も大きいとのことだ。

Posted by hajimet at 23:36 | Comments (0)


2013年6月9日
ミズのたたき

ミズのタタキ。
皮をむいて、ビール瓶などで叩く。
ミキサーで粗めに細かくする。
擂り鉢にニンニクみじん切り(1かけ)、山椒の実(5,6個)、味噌を入れて30分ほどする。
とろろのようになると言うが、さらさらのまま。
 
味はあっさりして、ほんのり青臭く、ミソとニンニクの風味の中に、
遠くにほんのりと山椒の香りがするというもの。

Posted by hajimet at 22:49 | Comments (0)


戊辰戦争から明治改元まで(授業風景)

授業は関連事項を多く扱い、なるべく多くの方向から関心を持てるようにしている。
以下の様にである(2時間分)
 
 戊辰戦争から。
  「戊辰」とは→十干十二支について
          甲子園
          西暦から十干十二支を計算する方法。
  鳥羽伏見の位置関係
   征東軍が上京するとき→「みやさんみやさん(蝶々夫人で代用)」を聴かせる
      (そのついでに「ある晴れた日に」をさわりだけ)
          板橋、市ヶ谷、本門寺についての話し。
 
  彰義隊→江戸切り絵図で寛永寺を見せて(上野の山が全部)、
         黒門、遺体処理(しなかった)、靖国などなど。
        ついでに、切り絵図を見ながら、大名屋敷の門がどこにあるか。
 
  白虎隊→四神、五行(中心は黄龍…中国皇帝が着る服の色)。
        目黒、目白、目青、目赤、目黄。
        増上寺-日枝神社-神田明神-浅草寺(むしろ鬼門の話しですが…)
 
  五稜郭の形について。
    五箇条のご誓文を読んで、山内豊重の上書と比較。
    五榜の掲示を読み、政体書も読む。
        政体書(ほとんど法律解釈)
      閏4月について(太陽暦と太陰暦から)。
      地方官制。江戸市中を江戸府→東京府としたところで、
             江戸時代の地図に戻りおおよその位置について
             朱引まにも触れる
      明治改元→嘉永からの元号の変遷理由を見る。
      東京に遷る→板書に遷都としない理由を話す。
             大学院の指導教授が京都出身。「天皇さんは京都からお貸ししているのです。いつかは帰ってくると思っています」という言葉がとても印象的だったから。
 
      明治政府の目標と日本が植民地にならなかった理由(政経、世界史でも扱う)、
        国外的要因、国内的要因。
      維新政府の方針…古代天皇制の復古。神祇官、神仏分離令。
           神仏分離令→本地垂迹
こんな具合。
 

Posted by hajimet at 22:38 | Comments (0)


2013年6月5日
濃音の練習(各校)

濃音の練習。

まず가-까、다-따、바-빠、자-짜、사-싸と発音してみせる。

生徒:?。
「ね、違うだろ?、もう一回「가-까」
生徒:違うっかな?

ティッシュを口の前に当てる。
ほら、가は少し動くけど、까は動かないだろ?
ちなみに、카はこう(大抵受ける)。

では、練習しよう。
実は日本語でも似た音がある。

(学校によっては、日本語で似た音がある方が習得しにくい。
ㅓ、ㅗのように、日本語にないものはそのまま覚えれば良い。
しかし似た音があり、使う場面も違うとともに、
無意識に出しているために習得が難しいという話しもする。)

 
まず까をやろう。
日本語で「うっかり」て言ってみて。
「っ」のときの舌の状態はどうかな?」
…口の形は意識したことがないから、大抵『わかんな〜い』という反応が出る。

じゃあ、舌の前が歯についているかな?
生徒:ついてません。
舌の後ろはどうなってるかな?
生徒:わかんな〜い。

 
実は、こうなっているんだね(腕と手を舌と歯に見立てて説明)。
下の後ろが上がっているのだ。
なお、「うっかり」は욱가리(욱까리)なのだと言うことを文字でも説明する場合もある。
…これで感覚をつかめると、後が早い。

もう一回「うっかり」いおう。せ〜の。「うっかり」
じゃあ「っ」を意識しながら、「うっっっっっかり(욱ㄱㄱㄱㄱ가리)」と言ってみよう(数回反復)。
「か」の前で力をぬかないように(コツが必要)

 

「出来るかな(ちょっとにやついて)?、『っっっっっっかり』ていえるかな」。
最初は出来ないさっきの「っ」の時の口の形を思い出して
少しだけ、喉に力を入れて。「っかり」「っか」

じゃあ、ティッシュを当ててみよう。揺れなかったらOK。

同じ要領で、「まったり(따)」「やっぱり(빠)」「まっちゃ(짜)」「あっさり(싸)」と練習。

「っ」の口と舌の形が違うことの気がつかせる。
(맏따리、얍빠리、맞짜、앗싸리の받침部分だから、当然異なるが、
日本語としてそれを意識することはない)
 
教科書は「ぽっちゃり」を使っているが、実際に教室で扱ってみると、あまり適切でないようだ。

なお、学校によっては、まっちゃあたりからは自分でやらせている。

 
その後ティッシュをかざして、平音、激音、濃音と練習する。

最後に달(月)、 탈(仮面)、 딸(娘)
방(部屋)、 팡(銃声パン)、빵(パン)
자다(寝る)、차다(冷たい)、짜다(苦い)を紹介して、

聞き取れなくて良いから、発音は意識しなければならないと言うことを話す。

多くは文脈で分かるし、発音癖から分かってもらえるが、
しょっぱいと文句を言ったのに、冷たいと勘違いされて煮詰まって出てきたとか、
パン屋で「家はパン屋だけど、あんたに貸す部屋はないよ」と言われたという話をする。

そして、最後:実は…表向きは濃音の練習だが、

実は、舌の動きや口の形を意識させることがテーマ。
口の形、中を意識することが、発音については上達のコツだから。

同時に、普段意識したことのないことを意識させる「無意識の意識化」に繋がると考える。

今後の授業では(少なくとも初級クラスでは)、区別については曖昧に進めていくことにしている。あまり厳格にやると、1年これで終わってしまうから。

Posted by hajimet at 21:46 | Comments (0)