南澗寺あと

南澗寺(남간사:ナムガンサ)あとは昌林寺から500メートル程、慶州市内に戻った畑の中にある。旗竿を支えた幢竿支柱が立っているだけだが、上の部分に十字架型の切れ込みがあることが特徴である。

この近くには新羅初代王、朴赫居世(박혁거새:パクヒョッコセ)が生まれたとされる蘿井(나정:ナジョン)がある。新羅ができる前、6つの村がこの地域を治めていたが、慶州北方の小金剛山(소금강산:ソクムガンサン)麓の瓢岩(표암:ピョアム)で君主を求めて議論して、蘿井の方を見たら馬がいなないていたので行ってみたら卵があって子供が出てきたという。それが赫居世だというのだ。赫居世が初代王になったのは紀元前57年といわれる。もちろん伝説上の話である。赫居世の本拠地は南山の麓だったようだ。墓とされる五陵(오능:オーヌン)もこの近く。

この六つの村の村長も近くに祀られている。蘿井が楊山の麓にあったので、楊山齋(양산제:ヤンサンジェ)という。

左の東屋が蘿井 蘿井 楊山齋

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