五陵(오능:オーヌン)

五陵は慶州の高速バスターミナルから南へ徒歩15分程のところ、南川(남천:ナムチョン)を渡ったところにある。朴赫居世(박혁거세:パクヒョッコセ 初代)、闕英(알영:アーリョン 初代王妃)、南解王(남해:ナメ 2代)、儒理王(유리:ユリ 3代)、婆娑(파사:パサ 5代)の王陵があるため五陵と呼ばれる。

しかし、伝説では、この5つの陵で朴赫居世1人の墓と言うことになっている。赫居世は、卵から生まれたというように、生まれからして伝説の中の人であるが、その死についても伝説がある。彼は死んだとき、体が5つに別れて空から降ってきた。人々が体をまとめて埋葬しようとすると、ヘビが邪魔をして埋葬させなかった。そこでそれぞれの部分をバラバラにしたまま、それぞれの墓を作ったというものだ。

日本でもそうだが、古墳にまつわる伝説と、古墳に葬られているとされている人と、古墳の築造年代が一致するとは限らない。本当に赫居世が存在していたにしても、まだ塚の形の古墳が作られるようになる前のことだからである。

5人が埋葬されているという 初代王妃、闕英を祀る 古墳の配置図
 
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