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仁容寺址
水田の中に転がる石塔片

仁容寺(인용사:イニョンサ)址は南川、月精橋(월청교:ウォルチョンギョ)そばの水田の中にある。武烈王(무열왕:ムヨルワン)の第二王子金仁問(김인문:キムインムン)が敵国、唐の獄につながれているときに、金仁問のために作られ た道場で、仁 問が帰国中に開城で死ぬと改めて道場として作ったところという。今は水田の中に廃塔が残るだけである。

この近くに天官寺(천관사:チョンガンサ)址もある。こちらは金庾信(김유신:キムユシン)に 関する伝説のあるところで、たまたま娼家に泊まった庾信が、親に諭され二度とその前に行かないと誓った。ところが酒によって馬に乗っていたところ、馬がその家に行ってしまった。女は喜んだが、庾信は馬の首をはねて鞍を捨てて帰ったという。その場所が天官寺だという。こちらも水田の中に石材のみ残る。

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