皇竜寺近辺の寺跡
味呑寺跡 皇竜寺横廃寺

皇竜寺(황룔사:ファンニョンサ)のまわりには、名前の分からない寺跡も多い。そこには、塔などの跡や瓦が散乱していることも多い。新羅が最も栄えた時代には、寺が軒を連ねて塔が雁の群れのように見えたと言うから、相当の数だったのであろう。

皇竜寺から雁鴨池(안압지:アナプチ)の方へ歩いていくと、すぐ隣に石塔の土台と一段目だけ残る寺跡が目に入る。片方は屋根石だけ残り、もう片方は一層目だけが残り、四方に四天王が浮き彫りにされている。この寺の名前もわからず、ただ皇竜寺横廃寺と呼ばれている。石塔には火をかぶったあとがある。皇竜寺に近い方ほど焼け方が激しい。皇竜寺がモンゴルによって焼かれたときに焼けたのだろう。

皇竜寺の南方に石塔がぽつんと見える。味呑寺(미탄사:ミタンサ)址とされている。塔は、その規模や作りなどから9世紀、新羅が滅亡する直前のものと考えられている。

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