聖母宮

拝殿(西向き):1753年建造

勝本の神社。元香椎大明神、聖母菩薩とある。現在の祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇、住吉大神である。神功皇后の伝説にまつわる神社で、神功皇后を祀るために建てて、聖母宮としたという。

神 社の南門と西門は豊臣秀吉の朝鮮侵攻の時に加藤清正(西門)と鍋島直茂(南門)が造営寄進したものと伝えられる。このうち西門は1592年に寄進、 1768年に脚部が交換されている。また、この時に「かえる股」の門が加藤の家門から、修築した土肥家の紋に変えられている。南門は鍋島の寄進だが、かえ る股に鍋島と加藤の両方の紋が入っている。

また、古唐津の茶壺があることで知られている。これは1592年の銘が入っていて、古唐津の最古のものである。また、豊臣秀吉の朝鮮侵攻以前にすでに古唐津が成立していたことを示すものでもある。




通信使の客館前より(後方が海) 西門(正門) 茶壺(説明板より)

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