古都里石仏
川を挟んだ二体の石仏が向かい合う 極端に簡略化された石仏

古都里(고도리:トンゴドリ)石仏は王宮里五層石塔近くの丘陵地の中に立つ。高麗末(14世紀)のものであるが、倒れていたものを1858年に起こし再建した。2体が、川をはさんで200mほどの距離を向かい合っている。一方には髭があり、もう一方はないため、男女像である。なぜ作られたかは分からないが、村の入り口の守護神のようにも見える。

伝説では、普段会うことのできない二体が、師走亥の日の子の時に川が凍れば互いに抱き合うことができるが、それも鶏が鳴くと元の場所に戻らなければならなかったという。高さ4.2mの棒状の石に顔と手と台座を彫った物で、仏像と言うにはあまりにも単純化された作品だが、高麗時代、このような石像が忠清道地域に多く作られた

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