鶏竜山(계룡산:ケリョンサン)

公州(공주:コンジュ)と太田(대전:テジョン)の間にある山で、主峰の海抜は845m。稜線の様子が鶏冠をつけた竜のように見えるので、鶏竜山と名付けられた。ソウル方面から来ると、関門の役割をしている山である。

百済、新羅、高句麗が鼎立した三国時代にこの山に大きな寺が建てられ、新羅時代は新羅五岳の一つ、西岳(서악:ソアク)とされ、国を護る山として祭祀が行われた。他の四岳は吐含山(토함산:トハムサン 東岳)、智異山(지리산:チリサン 南岳)、八甲山(팔공산:パルゴサン、中岳)、太白山(대백산:テベクサン 北岳)で、いずれも新羅が統一する前、他の勢力の強かった地域である。

朝鮮時代には漢城と都を争い、その後も遷都の動きがあった。粉青沙器(분청사기:プンチョンサギ)の窯もここにあった。現在は新興宗教のメッカでもある。

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