石窟庵(석굴암:ソックラム)

仏国寺の裏山吐含山(토함산:トハムサン)の上にある。海抜800メートル程の所に石窟を築き、その中に石仏をおいた。仏国寺と同じときに金大城(김대성:キムテソン)が築かせたとされる。

本尊が西を向いているため、阿弥陀如来か釈迦如来かは論争があるが、入り口前に八部神衆、入り口に仁王像、仏の国を守る四天王が彫られ、本尊のまわりには釈迦の十代弟子などが囲んでいる。さらに本尊の真後ろには観音立像が彫られ、本尊を見守っている。

石窟だけで仏の世界を完全に表したものといえる。仏像の光背は普通仏像本体につけるが、ここのものは石窟に彫られている。前からみると、ちょうど本尊の頭から浮き上がっているように見えるものである。石で作られているが、石の冷たさをあまり感じさせない作品である。それだからか、石窟庵についてまつわる伝説も多い。

外見は古墳のよう 内部の様子(説明板) 石窟から日本海方面を見る

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