掘仏寺(クルブルサ)四面石仏

小金剛山の麓、栢栗寺(백율사:ペンニュルサ)の下にある。寺の名前は伝説に基づいている。景徳王(경덕왕:キョンドクワン)が栢栗寺に行こうとしたところ、地面から読経の声がした。そこで掘ってみたところ仏像が彫られた大きな岩が出てきたので、それを喜んで寺を造り、仏を掘った寺、堀仏寺(굴불사:クルプルサ)としたというものである。

四面石仏は西に阿弥陀仏(上の写真)、東に薬師如来、南に釈迦如来、北に弥勒菩薩と線刻で11面6臂観音立像が彫られている。この形式の観音立像は韓国で唯一の形式で、新羅仏教に密教の影響があったことがわかる。8世紀後半の作品とされるが、一気に彫られたものかどうかは議論がある。
 
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釈迦如来(南) 薬師如来(東) 薬師如来(東)と観音・弥勒菩薩(北)
  
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