甲寺(갑사:カプサ)
鉄製幢竿支柱
甲寺は鶏竜山(계룡산:ケリョンサン)西側にある寺で、「春麻谷、秋甲寺」といわれるくらい風光明媚なところである。420年に阿道(아도:アド)が作ったとされ、503年、武寧王のときに重創されたという。境内からは百済時代の瓦が数点発見されている。

1592年の文録慶長の役によって完全に焼失し、1604年、大雄殿(대웅전:テウンジョン)が再建された。

この寺には新羅時代に作られた(寺では文武王19年:679年)と考えられる鉄製幢竿支柱があるが、支柱が残っている幢竿支柱は全国でもめずらしい。高さは15mある。本来は28この鉄筒をつないで出来ていたが、1893年、落雷で4個が無くなった。

他に高麗時代の浮屠(부도:プド)、功牛塔(공우탑:コンウタプ)、大掛仏、朝鮮時代の書籍である「月印釋譜(월원석부:ウォルォンソップ)」の版木なども残されている。

天王門 大雄殿と掛仏用鉄枠 功牛塔 浮屠
 
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