仙桃山磨崖仏

仙桃山(선두산:ソンドゥサン)磨崖仏は武烈王陵(무열왕능:ムヨルワンヌン)、西岳洞石塔(서악동:ソアクトン)の脇を通り過ぎて、40分ほど遡ったところにある大磨崖仏で ある。南山城(남산성:ナムサンソン)や明 括山城(명활산성:ミョン ファルサンソン)などと並んで慶州を護る山城・仙桃山城(:ソンドゥサンソン)の中にあるが、城跡の方はほとんど痕跡がない。

岩の性格のためか、破壊が激しく、本尊仏は顔のところで「×」字型に崩れ落ち ている。脇侍菩薩は岩に直接彫るのではなく、花崗岩で別に仏像を彫って土台にはめ込むようになっている。それぞれ右脇侍が観音菩薩、左脇侍が勢至菩薩とさ れる。

この磨崖仏の前からは、慶州の市内が一望できる。足下には西岳洞 古墳群の古墳が一列に並ぶ様子が見え、市内の至る所に古墳がある様子が見える。新羅が三国を統一する前後、仏像は7世紀の作品と考えられている。

右脇侍 左脇侍 古墳 公園(中央右)、路西・東洞古墳群(左)
 
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