出島(2)

鉄製大砲(アムステルダムのAなどが刻まれる)

出島の中の建物は、商館長の住むカピタン部屋、副館長の経ると部屋、商館員部屋、倉庫、日本人の詰める御検使部屋、通詞部屋、乙名部屋からなっていた。対 岸との間は橋で結ばれ、女性は遊女以外入ることは出来なかった。オランダ船の入港は多くて年に1回で、夏に来て、秋にバタビアにむけて出発した。オランダ船が出航するとと出島には10名ほどのオランダ人 が残るにすぎなかった。一方で、ここでは多くの日本人が働いていた。出島の責任者である出島乙名、オランダ通詞、商館員が必要とするものを買って来る買物使、庭 番など様々な役割を持った人がいた。買物使は出島を通じて酒や醤油をオランダに輸出するようなこともしていた。

出島の発掘では、オランダ商館員の使ったものの他に、硯など日本人が使ったと思われるものも大量に発見されている。




旧石倉 カピタン部屋(左)から水門方面 カピタンの食事シーン(カピタン部屋)

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