上古城子墓群

桓仁は集安に次いで積石塚の集中している地域であり、最も古い形式の積石塚も多く存在する。

上古城子墓群は上古城子村のそばにある。渾江の支流六道河沿いの微高地に立地する。現在27基残っているが、かつては東西200m、南北150mの間に200基ほどあったと伝えられる。古墳は2世紀から4世紀の間の高句麗初期のもので、中心は3世紀の築造とされる。下古城子城址の住民の墓ではないかという意見もあるが、正確所は分からない。

高句麗初期の無基壇式積石塚とその後の形式である方壇積石塚が見られる。方壇積石塚は4隅に巨石をそえるものと、基底に巨石を敷くものの2種類がある。それが山城下貴族墓区で多く見られるような階梯式に変わり、ついには将軍塚のような巨石方壇階梯式積石塚が出現する。

無基壇式積石塚 方壇積石塚

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