コルネリア供養塔


寺院群と教会の見える階段の脇にある瑞雲寺の中にある。瑞雲寺は松浦 氏の尊崇を受けてきた寺である。コルネリアとはオランダ商館長第5代館長ナイエンローデと日本人女性の間に生まれた子供である。ナイエンローデは平戸で死 亡し、コルネリアは商館が引き取って育てた。1637年にバタヴィアに渡るが、39年幕府の政策により、混血児はバタヴィアに追放されることになった。 55年頃からは日本と手紙のやりとりが出来るようになったが、それまでは一切連絡が取れなかった。コルネリアはバタヴィアで東インド会社の事務員と結婚し て、幸せな生活を送っている。

供養塔は、1682年、コルネリアが父親の50回忌の供養塔を作ることを希望したことによって、母親の再婚先である判田家で建てたものである。


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