イギリス商館 あと

英国商館遺址之碑

平戸貿易は、オランダのほかにもスペイン、ポルトガル、イギリス、明国との間でも行われた。イギリスは1600年に東インド会社を設立して、オランダと海上貿易の利益を激しく争った。イギリスはウィリアム・アダムスの力によってオランダ商館が平戸に開館したことを聞き、1613年に始めて平戸に来た。幕府は浦賀貿易を希望したが、結果的に平戸に商館を開くこととして、幸橋たもとの中国人李旦の家を借りた。

し かし、オランダ商館に較べて割高な物を扱っていること、東インド会社よりイギリス商館の経費が削られたことなどから、オランダ商館に対抗することが出来 ず、1623年に商館を閉館し、撤退してしまった。以後、安政の開国まで日本とイギリスの接触はなくなった。このように商館の存在期間は短期間だったため か、商館の正式な位置は古地図から判るだけである。




英国商館趾 商 館趾の通 商館跡の通

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