陵安谷古墳群

陵安谷(능안공:ヌンアンコル)古墳群は、羅城の外、陵山里古墳群の東2キロのところにある。1994年に発見されて、調査された。全部で58基発見されたが、横穴式石室約30基、石槨墓約20基、甕棺墓4基からなっている。上に行くほど身分の低いものと考えられている。

陵山里古墳群と同じ泗沘時代の古墳であるが、陵山里が王族の墓であるのに対して、こちらは貴族の墓である。銀製冠帽が発見されているからである。銀製冠帽は上から6番目までの位に与えられた。一番上は「佐平」、その下6位までは「○率」と呼ばれる。冠帽の他にも金製耳飾、金銅製耳飾、銀製腰帯、鉄製冠リング、成人男女と子どもの骨、絹などの布きれが発見されて、百済後期の研究に重要な史料を提供した。

古墳群 銀製冠帽の出た古墳(中央)

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