大雄殿
本堂(土台が焼けこげている) 軒下の飾り 本堂の梁

大雄殿(대웅전:テウンジョン)とは、本堂のことである。この一角が釈迦の国であることを象徴するように、まわりから回廊で区切られている。本堂は丹青(단청:タンチョン)という極彩色の模様が塗られる。また、仏の世界を象徴する様々なものが置かれる。

中央には石灯籠がある。石灯籠も釈迦を象徴するもので、仏の光明があまねく世界を照らすことを意味している。伽藍の隅には、仏の世界を象徴する四物(雲板、木魚、太鼓、鐘がつるされている)が置かれている。

建物の前には釈迦(석가:ソッカ)を象徴する塔と、多宝如来を象徴する多宝塔(다보탑:タボタップ)が置かれる。このような塔の置き方は法華経の世界による。釈迦が説法していたところ、地面から釈迦を讃えて多宝如来が現れた。弟子が多宝如来を見たいといったので、宇宙に散らばっているすべての弟子を呼び寄せて釈迦のまわりに座らせて、多宝如来の座っている所へ行き二人並んで座ったというのだ。釈迦の言っていることが真理だと言うことを象徴した出来事だというのだ。

本堂の土台は赤く焼けたような跡が見られる。1592年の秀吉の朝鮮侵攻のときに焼けた跡と伝えられる。

木魚(日本の木魚もこれが原形)…教えを魚に 雲板…教えを鳥に 太鼓…教えを獣に

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