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2005年7月23日
地震
今日の地震は大きかった。
本当は、今やっていることの取材のために、房総の勝山、館山に写真を撮りに行く予定で、夕方、勝浦の水泳教室を覗くつもりでいたのだが、曇っていたため中止して、家の部屋の配置換えをやっていた。

家具の安定が悪くて、地震が来ると危ないと思い、近くのスーパーに家具の転倒防止器具を買いにいった。店に入り、いくつかある商品を眺めていると、何か足下が落ち着かない。商品がかすかに揺れはじめた。崩れてくると危ないと思って、近くの出口に向かっているときに揺れが大きくなった。

「大きい」という声以外は、人の動きも止まり、不気味な静けさの中、商品が揺れるゴーゴーという音しか聞こえない。立っていても足下がおぼつかないような揺れ方だった。商品もゆらゆら、大波の中に揺さぶられている船のような揺れ方をしていた。何となく15年ほど前の千葉県東方沖地震の揺れと似ているなと思いながら、揺れが収まることを待っていた。

地震が収まりかけた頃、店では「ただいま大きな地震を感じています。揺れは大きいですが、まもなく収まる見込みです」という放送が入った。誰が見ても分かるのに…。

その頃は、まだ揺れてはいたが、レジも計算を再開し、お客さんも買い物を再開していた。テレビでは震度4と報じていたが、どうもそれ以上のようだ。結局震度5弱。

家へ帰ったところ家具は無事。本が少し落ちただけだった。店でも、よく商品が崩れなかったと思ったが、ゆれが比較的ゆっくりだったからだろう。すぐに転倒防止家具をつけたことはいうまでもない。

…ちょっと日記代わりに。
Posted by hajimet at 23:20 | Comments (0)


2005年7月21日
なぜか歌舞伎
ここのところブログはお休みだった。というのは特に新しいことがなかったわけで…。

ところで、昨日、知人に誘われて社会人のための歌舞伎鑑賞教室へ行ってきた。
オペラや、中国の京劇、韓国の劇、伝統芸能などは見る機会があったのだが、これまで日本のものを見る機会はなかった。

自分の所のものを知ってこそ、よその良さも分かると思うのだが、初めてのことは敷居が高いものである。

場所は国立劇場。入って先ずびっくりした。イスというイスに座って、みんなが食事を食べているではないか。弁当を広げているものも多い。まわりには弁当屋や食堂、おみやげ屋が並んでいて、さながら大きな駅の名産品コーナーのようになっている。これは休憩時間もそうだった。

そういえば、幕の内弁当はここから来ているんだっけ。

最初は歌舞伎の紹介。回り舞台、せり、花道の説明、黒御簾の説明。そこでやるお囃子がある程度流されて、そのものの様子を示してから台詞が始まるが、それを「ひろし」の芸風に重ねて説明しているのは上手。見栄のきり方、女形の作り方、かけ声のかけ方など30分でとてもわかりやすく解説していた。

休憩後「義経千本桜」の河連法眼館の場を見る。
舞台の壮大さ、華やかさ、キツネと人間の変わり身の早さなどを見ているうちに、一時間たってしまった。「静」の部分が多いと思っていたが、むしろ「動」の激しいものであった。

義太夫もプロンプターが出ていたので、何を言っているかよく分かったし、なんと言っても、間の手やかけ声の入れ方の絶妙なことに耳を奪われた。西洋の音楽の「拍」の観念とは違うみたい。

解説用のイヤホンを借りて、ところどころ解説を聞きながらみたが、ほとんど必要なかった。

しかし、歌舞伎の間の取り方や、動きはいろいろなところに取り入れられていることも感じられた。映画はもちろん、コメディーなどでもある。

日本人が西洋音楽をやると、演歌風になると良く言われるが、きっとこんなところに背景があるのかな等とも思って劇場をあとにした。
Posted by hajimet at 23:02 | Comments (0)