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2005年7月21日
なぜか歌舞伎
ここのところブログはお休みだった。というのは特に新しいことがなかったわけで…。

ところで、昨日、知人に誘われて社会人のための歌舞伎鑑賞教室へ行ってきた。
オペラや、中国の京劇、韓国の劇、伝統芸能などは見る機会があったのだが、これまで日本のものを見る機会はなかった。

自分の所のものを知ってこそ、よその良さも分かると思うのだが、初めてのことは敷居が高いものである。

場所は国立劇場。入って先ずびっくりした。イスというイスに座って、みんなが食事を食べているではないか。弁当を広げているものも多い。まわりには弁当屋や食堂、おみやげ屋が並んでいて、さながら大きな駅の名産品コーナーのようになっている。これは休憩時間もそうだった。

そういえば、幕の内弁当はここから来ているんだっけ。

最初は歌舞伎の紹介。回り舞台、せり、花道の説明、黒御簾の説明。そこでやるお囃子がある程度流されて、そのものの様子を示してから台詞が始まるが、それを「ひろし」の芸風に重ねて説明しているのは上手。見栄のきり方、女形の作り方、かけ声のかけ方など30分でとてもわかりやすく解説していた。

休憩後「義経千本桜」の河連法眼館の場を見る。
舞台の壮大さ、華やかさ、キツネと人間の変わり身の早さなどを見ているうちに、一時間たってしまった。「静」の部分が多いと思っていたが、むしろ「動」の激しいものであった。

義太夫もプロンプターが出ていたので、何を言っているかよく分かったし、なんと言っても、間の手やかけ声の入れ方の絶妙なことに耳を奪われた。西洋の音楽の「拍」の観念とは違うみたい。

解説用のイヤホンを借りて、ところどころ解説を聞きながらみたが、ほとんど必要なかった。

しかし、歌舞伎の間の取り方や、動きはいろいろなところに取り入れられていることも感じられた。映画はもちろん、コメディーなどでもある。

日本人が西洋音楽をやると、演歌風になると良く言われるが、きっとこんなところに背景があるのかな等とも思って劇場をあとにした。
Posted by hajimet at 23:02 | Comments (0)

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