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2015年2月23日
倫理授業(追記) 20150223 道教(思想)

道教思想は早い時期から日本に流入した。
道教は中国人(漢民族)の民族信仰であるが、
気を取り込んで不老不死を求める宗教である。
不老不死が出来る人のことを仙人という。

もともとアニミズムに始まるもの(東アジア一体に広がる)であるが、
老荘思想、仏教思想、儒教思想などを取り込んで成立した。
一応の成立は7世紀頃、遣唐使船が盛んに往来していた頃である。
さらに13世紀頃に大きく変容し、海の神である媽祖信仰や関羽の信仰が取り込まれた。
 
13世紀頃、
日本では鎌倉時代、中国では宋が、朝鮮では高麗が成立した大きな変動期であった。

道教では多様なものを信仰するが、代表的なものは
 1.神仙(蓬莱など)信仰 cf.徐福、
 2.五山信仰、
 3.気を取り込む→薬(仙薬)、
 4.北斗七星信仰などがある。

このような道教文化が遣唐使船などによって日本に導入され、一時期流行する。
斉明天皇陵などは八角形に作られているが、
これも道教で最高の数である「八」から来ている。
八幡も八つの幡で道教に由来するものである。
道教、仏教、神道が習合しているものが八幡信仰になった。
 
その他に、陰陽道、五行、修験道(鏡、薬、九字)、神仙、
風水、庚申信仰などに道教文化の影響が見られる。
天皇という言葉も、天皇大帝に由来するという。
さらに、お札やおみくじ、三里の灸、中元、鍾馗様も道教由来である。(おわり)

Posted by hajimet at 16:32 | Comments (0)

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