大乗仏教まとめ
教材:般若心経。理由:大乗(空)の考え方が凝縮されているから。
導入(10分) プリントを配布。読経を聞かせる。 プリントは、般若心経の白文(句読点をつけておく)と、レ点をつけたもの(1枚目) 構成をまとめたもの、如是我聞で始まる般若心経などを印刷したもの(2枚目)を配布。

音を聴かせた後、経典は原則として呉音で読むこと。漢文で読めば意味がとれるること、 如是我聞で始まることを話す。
(展開1 20分) 魔訶般若波羅蜜多心経=大いなる智慧の完成 内容の解説。部分的に用語を解説しながら読み下す。
「空」「五蘊」「六根」「六境」「六識」「四諦」「無明」などすでに扱った概念を確認。
最後まで読んだあと 前半と後半の部分に分かれて構成されていることを指摘。 板書 前半(理屈)→禅宗 後半(呪文)→真言宗 (除霊) 有り難きもの(神)→写経 また、日本は「ありがたきもの」信仰があり、 わからない物=有り難きものに神性を見いだす。 写経はこの流れである。また、これと呪文が合体して「除霊」などでも般若心経が読まれる。
一方、呪文を否定する浄土宗、浄土真宗、日蓮宗などでは般若心経は読まない。
(展開2 15分) 韓国の般若心経を聞く。 日本と韓国で経典の読み方、雰囲気が異なることに気づかせる。 仏教は国によってかなり様相が違うことを図示にて指摘。 (板書)
インド → 中央アジア → 中国 → 朝鮮 → 日本 +ヒンドゥー教(密教) + 道教 +シャーマニズム +神道 ・隋唐まで 鎌倉 ・禅宗 --------→(日本) 江戸(葬式、墓地) 明治(神仏分離) (まとめ 5分) 次回以降の展望

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