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2014年7月18日
厳正寺 水止舞 20140714

京浜急行の大森海岸の近くに厳正寺がある。縁起では1272年海岸寺として創建。二世法密が密教に通じていた。15世紀初頭に浄土真宗となった。ここの水止舞を見た。毎年7月14日に行われるものである。
 
二世法密が関東が旱魃に見舞われたときに、藁で竜像を造り雨乞いの祈祷をしたところ、雨が降ってきた。ところが、その2年後、今度は大雨、長雨に見舞われた。法密は獅子の仮面を3つ作り水止(しし)と命名して、舞を舞わせ祈祷をしたたところ雨が止んだという起源を持つ。
 
もともと多摩川に近い低地で洪水の多い所で、雨止の祈祷が行われていた土地のようだ。
 
祭りは「道行(みちゆき)」から始まるが、実際に見られたのは水止舞の二つ目の舞からである。
道行は藁で編んだ縄=竜神の中に二人の男が入り、水をかけられながらホラ貝を吹くというもの。竜を懲らしめるためとも、竜神を元気づける水(雨)とも言う。
http://www.mizudome.com/abstract/michiyuki
 
寺に着いた竜神は舞台に上げられ、体を解かれてしまう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、「雌獅子の舞(女水止舞)」
初めての出会いが表現された「出羽の舞(大水止、若水止の舞)」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
三匹が舞う「大若女・水止舞(トーヒャロ)」と続く。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここで舞手は交替。「コホホーンの舞」に入る。ご詠歌様の歌に合わせて舞う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
雌獅子を奪い合う「雌獅子隠しの舞」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最後の舞

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
道行と舞の二部に分けられるが、道行の水かけは、
日本の「神」信仰の形をよく表している行事だと思った。
 
「たたり」信仰が基本なのだが、「竜神」に雨を降らせるように頼んだが、
雨を降らせすぎて洪水などを引き起こしてしまった(たたり)。
 
そのため、竜神に水をかけ(水をあげると言うことでも、懲らしめでもよい)、
体をほぐして懲らしめた。だから竜神は舞台に引き上げられる直前激しく抵抗する
(たたると神はこういう目に遭うと、神に知らせる)。
 
その上で雨を降らせすぎないように舞い、
寺が密教の時代は加持祈祷を行った(たたらないで)。その辺が実に綺麗に描かれている。
 
(内容の説明は「厳正寺水止舞公式ホームページhttp://www.mizudome.com」を
参考にしました。

Posted by hajimet at 15:52 | Comments (0)

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