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2014年6月3日
倫理 20140603 思想導入。人類思想の起源
人類の思想の起源

地球のこれまでを365日にすると、人類の誕生は12月31日22時頃。
農耕生活開始は23時59分45秒になる。
この一瞬の中で思想が出来上がった
(アメーバーの分裂周期やミジンコの一生と変わらないと言ったら、シミジミとそれよりも短いんだ…生徒は語る)

文明の発生はエジプト、メソポタミア。それぞれナイル川、
チグリス川、ユーフラテス川が流れていて、農耕が発達した。
(メソポタミアは潅漑のしすぎで塩害がおき、砂漠化した)。

ノアの箱舟、エデンの園伝説はメソポタミア起源。

こういうところで技術が発達した。
(エジプトはパピルス、石などに記録が残るのに対して、
メソポタミアは日干し煉瓦のため、記録が残りにくい)

ナイル川は定期的に溢れるために(上流がAw気候)、
その後の処理などで測地術、算数(10進法、メソポタミアは60進法)暦法、
占星術が発達し、ついにはピラミッドができた。

しかし、これはあくまでも技術であって学問ではない
(技術と学問が結びつくのは近代に入ってから)

技術は漆職人の職人芸のように誰でも出来るものではないし、
真似は出来たとしても、職人のようなわけにはいかない。
要するに職人技の世界。

学問は普遍的な原則を言葉で説明し、だれにでも理解できるもの。
(○○細胞があるなら、誰でも書かれている方法で作り出せなければ行けない)。

・信仰
このような技術と共に、信仰が発生した。

  呪術
最初の段階は呪術であった。
事物の全てを霊に依存する
(幽霊ではない。人の形をした幽霊はかなり後のもの…見たことはある…)。
学問のように観察と経験を通じて精緻に原則を突き止める藻のではなく、
漠然と「霊」のせいにしている。
(だから特に理系は大学院に行く必要がある。そこで論文の書き方も学ぶもの)。

今でも、キツネツキや死者の復活儀式は呪術の流れを汲む。

   原始信仰(原始宗教)
つづいて原始信仰の段階になる。
何となく霊がいるのではなく、精霊と多神教からなるアニミズムが成立し、
祀るようになる。そこでは

 ・自然崇拝:河川(ガンジス川)、山(富士山、神奈備)、
       樹木(神木)、岩(磐座)、動物(奈良の鹿)
        神社の後ろに形の良い山があることがある。
        これは信仰の対象で神奈備という。本来山自体が神であったが、
        のちに祀る場所が降りてきて、神社になっているケースが多い。
        そのような場合、山の中に奥の院があり、磐座があったり、
        ご神木、樹林があることがある。

 ・生殖崇拝…神社や祠などに、その関係の物体が奉納されていることがある。

 これらによって、現世利益(豊穣多産、病気平癒)を求める。

神社で「入学祈願」「病気平癒」を祈る人は多く見かけるが、
「死後の安息」を願っている人をみることはあまりない。

さらに、巫女が精霊と交流し、神託などをつたえるようなシャーマニズムがある。
イタコとかユタがこれ。(劇団四季のユタ。ひょっとして、このイメージも
バックにあるのではないか?。特別な体験の後、霊との交流ができるようになり、
人格が変わっていく…シャーマンのパターンそのままなのだが)。

また、大分変化してしまったが、神道もこれ。
次回は、神道の神の原形から。
Posted by hajimet at 21:01 | Comments (0)

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