開港の影響…続き 交易が始まったことで (1)物価高騰 ・大幅な輸出超過(品薄になる) ・海外から安価で良質な商品が入るようになる。 ・金銀の交換比率(日本=1:15、海外=1:5。この差を利用して金が海外に流出) ↳1860年 万延の貨幣改鋳:金貨の価値を3分の1に改鋳 (2)経済構造の変化 ・産業発展:生糸産業(cf.八王子)、縮小:綿作、綿織物 ・新興商人〔在方商人の発生〕 生産者→在方商人(在郷商人)→居留地(居留地貿易) 在来商人に打撃。江戸に商品が入ってこない。 幕府は貿易統制をしようとする →1860年 五品江戸廻送令(雑穀、水油、蠟、呉服、生糸) だが、在方商人、外国の反対(自由貿易に幕府の統制はありえない)で失敗。 (3)武士の生活の困窮(固定量の米が入ってくるだけ…物価の高騰に対応出来ない) (4)社会構造の変化 ∴ (1)(2)(3)より 物価高騰の原因は外国貿易の開始。それゆえ、批判の目は幕府にむく。 同時に商人や外国人の襲撃事件が頻発した。それが攘夷運動へと変化していく。 1860 ヒュースケン襲撃 1861 東禅寺事件 1862 生麦事件(→薩英戦争) 結論 これらを通じて反幕勢力が結集し始めた ・朝廷 朝廷自身に攘夷の風潮が強かった。特に孝明天皇。 ペリーの来航による事件報告以来、朝廷の権威は上がってきていたが、 その権威の下に反幕勢力が結集するようになった(新しい旗頭としての朝廷) ・西南雄藩 列国の接近やアヘン戦争などを受けて、早い時期から近代化を進めていた。 ・下級武士 実際に生活が苦しい。 ・富商
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