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2014年5月12日
日本史授業 20140512(開港の影響:1時間目)

開港の影響…続き
交易が始まったことで
(1)物価高騰
  ・大幅な輸出超過(品薄になる)
  ・海外から安価で良質な商品が入るようになる。
  ・金銀の交換比率(日本=1:15、海外=1:5。この差を利用して金が海外に流出)
     1860年 万延の貨幣改鋳:金貨の価値を3分の1に改鋳
(2)経済構造の変化
  ・産業発展:生糸産業(cf.八王子)、縮小:綿作、綿織物
  ・新興商人〔在方商人の発生〕
    生産者→在方商人(在郷商人)→居留地(居留地貿易)
     在来商人に打撃。江戸に商品が入ってこない。
     幕府は貿易統制をしようとする
      →1860年 五品江戸廻送令(雑穀、水油、蠟、呉服、生糸)
         だが、在方商人、外国の反対(自由貿易に幕府の統制はありえない)で失敗。
(3)武士の生活の困窮(固定量の米が入ってくるだけ…物価の高騰に対応出来ない)
 
(4)社会構造の変化
  ∴ (1)(2)(3)より 
  物価高騰の原因は外国貿易の開始。それゆえ、批判の目は幕府にむく。
  同時に商人や外国人の襲撃事件が頻発した。それが攘夷運動へと変化していく。
   1860 ヒュースケン襲撃
   1861 東禅寺事件
   1862 生麦事件(→薩英戦争)
 
結論 これらを通じて反幕勢力が結集し始めた
   ・朝廷
      朝廷自身に攘夷の風潮が強かった。特に孝明天皇。
      ペリーの来航による事件報告以来、朝廷の権威は上がってきていたが、
      その権威の下に反幕勢力が結集するようになった(新しい旗頭としての朝廷)
   ・西南雄藩
      列国の接近やアヘン戦争などを受けて、早い時期から近代化を進めていた。
   ・下級武士
      実際に生活が苦しい。
   ・富商
 
  

Posted by hajimet at 16:35 | Comments (0)

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