朝、窓の外は親に連れられた小学生が、ホテル前の学校に向かって歩いている。 皆、首には赤いスカーフを巻いている。 朝食はバイキング。キムチも出ているが、色が薄く、発酵が浅い。
 この後、何回か遭遇するが、沖縄の豆腐ようのようなものもあった。 非常に塩辛いのだが、現地の人はどうやって食べるのだろうか。 朝8時頃、普蘭店に向かって出発。 バスは、残丘状の平原を進む。金州から約2時間。 途中で、はでな葬儀、埋葬(土葬)の場面を目にした。 馬、ロバ、牛ともそれ違う。 普蘭店から南が、戦前の関東州である。 バスは清泉寺を目指す。市内から30分ほど。 ちなみに、この辺りまでが、戦前の関東州だ。 ここは高句麗時代の呉姑山城の跡だ。 寺の前の道は舗装したてであるが、 ガイド氏が下見をしたときには、まだ舗装されていなかったそうだ。 道の両側には巨大な道教的線香を売っている露店がちらほらある。 寺に入る。周囲はアカシアが満開だった。
 その中、縁日が開かれていた。そのため、バスが中には入れず、 予定外の「散策」に。 ウィグル人の店(写真)や朝鮮族の店など、様々な露店が出る。
 ピータンを揚げているところもあるが、中にはロバをまるまる一匹という店も。
 寺の入口に高句麗式の城壁が遺る。日本式で言えば升口(甕城)をつくることと、 石の中央をふくらませるのが、高句麗式の特徴。
 寺の中は、道教の影響を受けたものが多かった。 道教のお札も売られていた。
 ところで、寺にあったトイレ…。ガイド氏がきれいにするように頼んでいたそうで、 きれいになってはいたが、使いにくい…(使わなかった)。女性はどうだったのだろう。
 普蘭店に戻って昼食。大きな肉団子、里芋のポテトフライ風、 山芋の「大学芋」が印象的だった。中国湯葉の和え物も美味しい。 また、魚の炒め物にパクチーが乗っている。 前回の旅行の時に比べて、パクチーが使われている料理が多い。
.jpg) ガイド氏は田舎料理と言っていたが、今回の旅行の中では、 一番素朴な料理であった。ビールは青島ビールの純生。味は濃い。 午後は旅順へ行く。まず203高地、旅順駅を見る。 203高地の売店。商売熱心すぎ… 旅順駅は目の前が旅順港である。
 港は未開放地。でも、李鴻章の北洋艦隊がいたところかと思うと 妙に興奮する。続けて旅順刑務所に。処刑場を含めて 刑務所全体が公開されているが、 安重根が拘束された牢獄が印象深かった。
 解説板を見ていると、中国語と韓国語。 韓国人の訪問客が多いことがわかる。 その後東鶏冠山を観光して、大連市電を眺めながら市内に。 町は6年前に比べて垢抜け、人々の服装も東京とそれほど違いがない。
 夜は中山広場のそばで食事。旅行中一番上品なものだったかも知れない。
 エビに春雨状のものを蒔いて揚げたもの、 茹でたブロッコリーとニンニク。。 椎茸とチンゲン菜。キュウリとベーコンの炒め物。 山クラゲとジャガイモの煮物などなど。ビールは青島ビールの純生。 金州、大連を含め、海に近いせいか、魚の味はよかった。 駅前の大連パールホテル泊
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