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2005年10月18日
韓の国「仏が来た道」紀行(1)

10月14日から3泊で「日韓市民ネットワーク名古屋」のメンバーと一緒に韓国へ行ってきた。現地解説のためである。といっても、行ったことのないところも多いので事前勉強が大変だった。百済に仏教が上陸したと言われるところから、遺跡をめぐるものである。
 
第1日目
【空港−瑞山磨崖仏−修徳寺−霊岩(泊)】
 
飛行機は朝8時15分羽田発金浦行き。10時40分には金浦空港に着き即座に仁川空港へ移動する。そこで名古屋、京都のメンバーと合流するためだ。30分ほど待機して、合流。即座にバスに乗り西海高速道路を南下する。西海は後悔の韓国名である。
 
ほぼ1時間で韓国最長の西海大橋を渡る、7qほどの吊り橋だ。途中の島でトイレ休憩。立派なサービスエリアをくぐりぬけ、トイレへ行くと、なんと、「ここはどこなんだ?」状態。トイレの中に立派な盆栽があるのだ。便器は?盆栽の向こうに隠れるようにならんでいた。写真では左手奥になる。入り口から見えないようになっているのはよいが、ちょっと慌てる。
 
バスの中ではガイドさんの韓国事情講義も延々と続く。
 
西海大橋を渡り、唐津(タンジン)に到着。この辺一体の百済に於ける位置づけを説明した後、瑞山(ソサン)へ行く。600年頃に造られた磨崖仏がある。百済の磨崖仏は3つしか確認されていないが、みな唐津、瑞山のあるこの泰安(テアン)半島にある。
 
磨崖仏を見たのち、近くの修徳寺(スドクサ)へ。尼寺で、韓国で3番目に古い木造建築(14世紀)が残り、高麗壁画、大懸仏があるところである。大雄殿(本堂)でそこにいる尼さんからお話を伺う。寺は山を背にしているが、その前に広がっていく谷は、広がりを感じさせるすがすがしい景色だった。
 
途中の参道には多くの門前市が出ていた。特に松の葉の粉、ドングリの粉、漢方の材料(オミジャ、トングルレ、ナツメ、葛根等々)売る店が列をなす。それと、山菜、焼き栗、焼きぎんなん(この辺は定番)の店も多い。紅葉にはちょっとだけ早かったものの、やはり秋だ。シイタケも多くの店に置かれた。韓国で見たシイタケは立派なドンコが多い。
 
修徳寺を出発して、再び西海高速道路を南下。途中論山のサービスエリアで休憩する。降りた途端に、「かぐわしいにほひ」が。田舎の臭い。しかも豚小屋の近くのような。芝などに肥料をやるために鶏糞をまいたらしいのだ。そんなこともありつつ、西海に沈む夕日を眺め(この日東京は天気はよくなかった)、さらに南下する。
 
バスの到着した全羅南道の霊光(ヨングヮン)はイシモチの干物(クルビ)で有名なところだ。韓国では好まれ、贈答品としても使われる。夜はイシモチをメインにした御飯。不味くはないが…。泊まったホテルは、3級のホテルであったが、荘級旅館と大差のない設備だった。翌日はこの霊光から出発である。
 

Posted by hajimet at 22:48 | Comments (0)

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