1週間の志賀高原、御代田での仕事も終わりバスで帰路についた。長野自動車道である。長野県側は比較的平坦な高原状の所を走るのに、群馬県側に入ったとたんに複雑怪奇な形をした山沿いの景色に変わる。妙義山である。 上毛三山(赤城山、榛名山)の一つで、奇怪な山の形をしていることで知られる。その奇妙な山の形は、上越新幹線からも遠く眺めることが出来る。 山の稜線の上に、岩が地下から突きだしているような形であ るが、もともとは700万年から550万年前の火山活動で出来た榛名山くらいの山が元となっているとのことだ。その山が激しい地殻変動で陥没し、のちの風化、浸食の影響で今のような形になったとのことだ。この奇岩が多いことで大正12年に名勝に指定されている。 この山の様子を長野自動車道から如実に眺めることが出来る。特に横川のサービスエリアからの眺めはよい。この辺はこのような山が多い。手前の高井山は山の上に奇岩が二つ飛び出している。道はその下をトンネルでくぐるが、威圧感を 覚える景色をしている。行きは靄がかかっていてその様な山容を見ることが出来なかったが、帰りははっきり見ることが出来た。 これに対して、軽井沢側が比較的平坦なのは、浅間山の噴出物や火砕流などで出来た湖に、土砂が溜まってで来た地形のためである。
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