我が家のクワガタ・カブト達
ここでは、我が家で飼育しているまたは飼育した事のあるクワガタ・カブトの紹介をします。
オオクワガタの仲間
日本産のクワガタの代表格と言えばオオクワガタ。
力強いフォルムで、根強い人気を持つ。
飼育について
オオクワガタの飼育は、最も簡単な部類に入るかも知れない。オオクワガタ自身が丈夫でかつ多産である事もあるが、 飼育法が確立されている事が大きい。
産卵木は太めでやや堅めのものが良いようで、少し乾燥気味の環境が向いている。
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昆虫フォーラム5番会議室で里子に頂いたオオクワガタ。51oと通常なら中歯型になる大きさでありながら、大歯型の大顎を持っている。
トピックス
体長 ♂28〜77o ♀26〜49o
産地 日本
最近DNA鑑定で、ホペイよりもグランディスにより近いという結果が出ている。 見かけ上とは全く逆の結果であり、大変興味深い。 今後の研究成果の発表が待たれる所である。
コクワガタ
産地 日本
体長 ♂22〜53o ♀21〜30o
雑木林で最も多く見かけるのがコクワガタ。
意外に知られていないが9月頃が最盛期で、場所によっては雑木林の木という木に鈴なりになったコクワガタが見る事が出来る。
飼育について
飼育は、オオクワガタ以上に容易で、初心者の入門用にはぴったりである。産卵セットはオオクワガタに準ずれば良い。
ただし、大きく育てようとすればやはり難しく、菌糸で育てても50oを超える個体を出すのは簡単な事ではない。
トピックス
あまりに数が多いため軽視されがちなコクワガタだが、よく見れば実に優美なスタイルを持っている。このコクワガタの良さを見直して世に示そうという集まりが昆虫フォーラムにある。 その名もコクワガタ地位向上委員会。興味のある方は、5番会議室まで来て下さい。
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我が家で唯一50oをオーバーしたコクワガタ(京都産F1)。羽化直後の計測では51.4oあったが、現在では50.6o。
オオクワガタの仲間
・オオクワガタ
スジクワガタ
産地 日本
体長 ♂15〜37o ♀14〜21o
コクワガタと良く似ているが、内歯が2つ繋がった形をしている点で区別が出来る。 一般にコクワガタよりも標高の高い場所に分布すると言われるが、 コクワガタと同所的に混棲している場合も多い。
飼育について
コクワガタと並ぶ普通種でありながら、スジクワガタの飼育は難易度が高い。 成虫の飼育においては冬を越すことは希であり、繁殖となるとさらに困難を極める。
昆虫フォーラムにおいてもしばしば話題になるが、一つの手法として高湿度に保つ事が提唱されている。我が家においても現在検証中。
トピックス
一見してコクワガタと酷似しているが、 飼育していると性質が全く異なる事が判る。以前から全くの別種であると言われてきたが、最近DNA鑑定が行われ、両者は遠い関係にある事が改めて立証された。
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京都で採集した35.3oの個体。スジクワガタも35oを超えると大顎
も太く、迫力のある姿になる。
アカアシクワガタ
産地 日本
体長 ♂28〜58o ♀29〜38o
主に標高の高い場所で普通に見られるクワガタで、 コクワガタとは代置関係にある。 その名のとおり脚が赤いのが特徴で、 力強さは感じないが、反面日本的な優美さを持つクワガタである。
飼育について
ヤマトサビクワガタはドルクス属に分類されているが、これとは別にサビクワガタ属という一群が存在する。 ヤマトサビクワガタとこの属の一群とで共通する点は、細かい体毛に泥等が付着して錆色になる所であるが、 一方、 サビクワガタ属としての特徴である左右非対称の大顎や前胸が欠ける等の特質をヤマトサビクワガタは持たない。 このことから、ヤマトサビクワガタはサビクワガタ属に含まれていないと思われるが、なんともややこしい話ではある。
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昆虫フォーラムで里子に頂いたペアから生まれた福島産のF1。上が表
で下が裏。脚が赤いのが判るだろうか。
オオクワガタ
ヤマトサビクワガタ
産地 徳之島、佐多岬
体長 ♂16〜27o ♀16〜22o
徳之島と佐多岬にだけ分布する小型のクワガタである。地上性のクワガタで、灯火に飛来する事もあるらしい。
本来の体色は黒褐色であるが、体表に生えた細かい毛に土等が付く事により、錆色になるようである。
飼育について
一見特殊なクワガタのように思えるが、飼育は意外に容易である。 成虫については、見かけ以上に丈夫であり、 餌のゼリーで溺れないように工夫する意外には特に気にすべき点はない。
また、繁殖については、柔らかめの材を使う事と湿度を高めに設定し
てやる事がポイントで、うまく当たれば1頭のメスから30頭以上の幼虫を得る事が出来る。
トピックス
写真
徳之島産のF2個体のペア。右がオスで左がメスである。小さな個体だと成虫でもオスとメスの区別に迷う事がある。
まずは、日本産からです。
最近、 昆虫フォーラムにおいて、 標高が高い場所に分布するはずの本種が、わずか標高20mの地点で採集されたとの報告があった。四国の島嶼部での事例であるが、大変興味深い。 詳しくは、昆虫フォーラム5番会議室までお越し下さい。
成虫の産卵セットはほぼコクワガタに準じれば良いが、飼育温度を低めに設定してやる必要がある。また、幼虫の飼育に関しては、酸欠にやや弱い様で、菌糸飼育の際には水平設置にしてやるなどの工夫をした方が良いようだ。