朴提上殉国碑(佐護)

佐護は対馬の北端に近い港で、棹先公園にほど近い。佐護湾そのものはそれほど奥行きの深い湾ではないが、比較的広い平野が湾奥に続いていて、対馬では数少ない水田地帯となっている。

朴提上殉国碑は5世紀の事件を顕彰したものである。新羅国王奈勿王(내물왕:ネムルワン)が日本に派遣した王子を再び新羅に呼び返すために、朴提上(박제상:パク チェサン)を日本に派遣した。対馬の「さびのうみのみなと」まで来たときに、トラブルが起きて、王子を新羅に送りかえすことはできたものの、自分は掴ってしまい、ここで死亡した。その記念碑であった。

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