対馬海峡
遭難者追悼の碑

対馬の西海岸、木坂にある。対馬は朝鮮海峡をはさんで韓国と向かい合っているため、韓国側からいろいろなものが漂着していた。韓国の漁船が漂着して韓国へ送り返すことも多かった。しかし、遺体が漂着することも多かった。現在でも身元不明の遺体が漂着して、無縁仏として埋葬されることがあるという。その人々を潮呑んで立てられた碑である。この碑のある場所からは、天候のよい日には韓国の巨済島が見える。

木坂の近くには青梅の里がある。ここは「男はつらいよ」の舞台にもなった場所である。青梅を含んだ西海岸には、「両墓制」という埋葬習慣があった。辺鄙な場所に「埋め墓」をつくり、そこに遺体を埋葬するが、普段のお参りする「参り墓」は別に作るというものである。「参り墓」は海の方向を向いて作られている。
 
巨済島の方向 説明版 青梅の里
 
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