趙鏞殷

川

村の入り口。左写真の奥にケヤキが見える。ここから鳳岩貯水池となる

ケヤキのところから、趙鏞殷はさらに足を進める。「歩いて胎封の外に出て振り返ると依然と立樹の下に立っている。我ら三兄弟のの百里行きに、祖父、父母が遠くまで送る。一川を越えて振り返ると篁村は霞に燃えてボウッとしていて、高峯に登って振り返ると篁山は遠く雲の中にあった」

この時代の道は谷伝いに南下していた。大正時代の地形図では、ケヤキから300mほど下った所で、小川を横切る記号がある。しかし、現在はこの景色は見られない。この川に鳳岩貯水池が出てきてしまい、景色が一変しているからだ。道路も山側につけ変わってしまった。ダムの付近が橋となっていて、地図上は道が残っているのだが、そこに入ることは難しいようだ。

いずれにしても、南下を続け、現在の地方道39号線にあたるルートに入っていったようだ。

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