グラバー園 (1) グラバー邸

グラバー邸

1859年長崎が開港されると、居留地に多くの外国人が移ってきた。スコットランド商人のグラバーもその一人である。1859年に21歳で来日、61年に グラバー商会を設立。薩摩、長州、土佐の藩士と接触して坂本龍馬らに銃や戦艦を売り、薩長同盟を作るのに大きな役割を負った。また、伊藤博文らの英国留学 や、五代友厚の海外渡航の橋渡しもした。

グラバーは近代様式修船場などの当時の最新技術を日本に紹介したが、そのグラバー商会は幕末に倒産してしまう。その後、岩崎弥太郎の紹介で三菱の顧問となり、ブルワリーカンパニー(キリンビール)の設立に関わった。

グラバー邸は日本最古の木造洋風建築で、1863年に建てられた。建築は天草の大工によるもので、コロニアル風和洋折衷様式であり、その後何度か改修を重ねた建物である。



キリンビールの商標の元になった狛犬 グラバー邸(上から) グラバー邸前の光景(三菱造船)

前のページ     目次    HOME     次のページ