菩提寺(보리사:ポリサ)石造如来仏
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塔谷磨崖彫像群から歩いて15分ほどのところにある、弥勒谷(미륵골:ミルクコル)の菩提寺(보리사:ポリサ)にある。弥勒とは、後の時代になって仏像をすべて弥勒と言ったことから来ている。菩提寺とは、日本の寺院でいう菩提寺とは異なり、釈迦が悟りを開いたと言う意味である。8世紀後半の作品とされる。
新羅の石仏は石窟庵(석굴암:ソックラム)の石仏を模したものが多いが、8世紀後半にはいると、光背などが次第に華麗になってくる。ここの光背も火炎紋が華やかで、中に化仏がいる。光背の後ろには薬師(如来像が浮き彫りにされている。寺は新羅時代の寺跡に作られたものであるが、完全に整備されてしまい元の寺がどのようなものであったか、石仏がどう置かれていたかはわからない。
寺の南側50メートルほどの山中にも磨崖仏が一体ある。こちらは新羅末期のものである。
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光背の火炎模様と化仏 |
石仏からはるか仏国寺方面を見る |
そばにある磨崖仏 |