塔谷(탑골:タップゴル)磨崖彫像群(1)

仏谷の隣、塔谷の入り口すぐのところにある玉竜庵(옥류암:オンニュアン)の奥にある磨崖彫像群である。高さ10メートルあまりの大きな岩で上の写真に写っている人物と比べても大きさが分かるであろう。4面すべてに磨崖で彫像されている。仏塔、菩薩、天女、供花僧、修行僧、三体仏、仁王像、石仏、石塔など多くのものが彫られ、あたかも曼荼羅を見ているような気分になる。このようなものは韓国にも他にはない。

新羅はもともと大きな岩を信仰の対象としていた。そこに仏の世界を彫ることで、仏の信仰をしようとしたという。異論もあるが、新羅が三国を統一する前後に彫られたものとされ、四面に仏の世界を彫ることで、新羅が唐などの勢力から自分たちを守ることを祈願したと考えられている。

南面三尊像 安産祈願で鼻が
削られた立像
修行僧
 
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